お手軽、かつ、野菜もたくさんとれて、なによりも、洗い物が少なくてすむのが、お好み焼きです。
野菜を刻んで、小麦粉と混ぜ、フライパンでしばらく焼けばできあがり。
しかも、フライパンを鉄板代わりに食卓に出せば、洗い物はお好み焼きの生地を混ぜたボールとフライパンだけで済みます。
確かにお手軽なお好み焼きですが、入れるものはキャベツ、と決めつけていませんか?
お好み焼きソースのおかげで、キャベツに限らず、菜っ葉の類なら、刻んで混ぜてしまっても味に大きな影響はありません。せん切りにすればニンジンでも大丈夫なので、最近、ちょっと野菜不足かな、と思ったときの応援料理としても利用できます。
逆に、キャベツと小麦粉だけではなく、ちょっと入れるだけで、より美味しく食べられるものもあるので、それも紹介します。
- まずは、ナガイモ。ナガイモのねばねばは、ムチンと呼ばれる物質(糖タンパク質)ですが、生のまま食べれば胃の粘膜を保護するなどの効果があるといわれています。お好み焼きの場合は、加熱してしまうのでその効果は望めませんが、このムチンによってふんわりしたお好み焼きになります。卵もできあがりをふんわりさせてくれるので、できれば両方入れてください。
- 次に、だしの素。お好み焼きに豚肉などをのせればこくは出ますが、あらかじめお好み焼きの生地に少量のだしの素を混ぜておけば、ストレートに美味しいお好み焼きになります。
- 冷蔵庫に残っている葉物野菜も、この際、入れてしまいましょう。カブの葉っぱや、ダイコンの葉っぱなど、せっかく葉付きの野菜を買ってきても、使わなければなんにもなりません。
冷蔵庫に残っている、そろそろ使ってしまわなければ、という葉物野菜があれば、少しくらいしおれていても大丈夫なので、刻んで入れましょう。
(画像では、お好み焼き六人分(六枚分)を作っていますが、以下の分量は一人分(一枚分)です。)
まずは、お好み焼きの生地に入れる野菜を刻む。ニンジン1/4本をせん切り器でせん切りにし、あればシイタケ1枚も薄切りにする。そのほか、ダイコンやカブの葉(画像では、薬味にした赤ダイコンの葉っぱを使用)、コマツナなど、冷蔵庫に残っている葉物を細切れにして入れる。
また、ナガイモ2cm分をすりおろす。
次に、キャベツを外側の葉で1枚、内側の葉で2枚ほどを、せん切りにする。
小麦粉50gと、卵1個を加える。
この時に、忘れずに、和風ダシのもとをひとつまみ加える。
水の量は、最初は少なめで混ぜてみて、足りないようなら追加する。キャベツにまんべんなく生地がからんでいるけれども、流れてしまうほどゆるくはない程度にすると、扱いやすく焼きやすい。
フライパンに油を熱し、お好み焼きの生地を流し入れ、すぐ弱火にする。その上に、豚バラ肉などの薄切りを広げてのせ、お好み焼き生地の周辺が熱で固まって少し透明な感じになるまでじっくり焼く。
お好み焼きを少し持ち上げてみて、焦げ色が付いているようなら、ひっくり返して、反対側も、かりっ、となるまで焼く。
フライ返しがなければ、フライパンから大きめのお皿に滑らすようにしてお好み焼きを移し、裏返したフライパンをお皿に当ててひっくり返すと、失敗せずにお好み焼きをひっくり返すことができる。