みかん

今年の冬は、温州ミカンをたくさん食べている。
みかん

徳島県というミカン生産県に育ったので、子供の頃は、冬になるとミカン箱が複数個、家にあるのが当然で、手のひらが黄色くなってしまうくらいよくミカンを食べていた。
けれども、だんだんミカンを食べなくなって、ここ10年ほどは、ほとんど食べていなかったように思う。
特に、年をまたいだミカンは、

  • 皮と実の間にすきまができて皮がふかふかになり、実もみずみずしさに欠けている、
  • 酸味がなくなってしまって締まりのない甘さだけの味になっている、

という惨状で、おいしくない、という意識が染みついていた。
ところが、このシーズン、ミカンが好きな両親のために、と思って買った温州ミカンを食べてみると、これが意外とおいしい。
確かに、見た目おいしそうなのを選んでは来たけど、それにしても、これはきっとまぐれに違いない。
5kgの箱なので、すぐになくなってしまって、引き続き同じ生産者の方のミカンを買っていたら、年を越えた頃になっても、相変わらずおいしい。
あれ?ミカンって、こんなにおいしかったっけ?
ミカンの箱に書かれている品種は「片山うんしゅう」だった。
あわててネットで検索してみると、「片山うんしゅう」は、高糖系温州の品種で、しかも、徳島県で新しい品種として発見(枝変わり)されたらしい。
初めて聞く品種のような気がしたが、野菜ソムリエのテキストにも……、あ、書いてあった。
たぶん、品種も、貯蔵方法も、いろいろ改良されてきているんだろうけど、ミカンのおいしさを再発見してなんだか得をした気分。

  • 厚生労働省は、生活習慣病の予防のために、「野菜を一日に 350g 、果物を一日に 200g 食べる」ことを推奨している。
  • 推奨された量を食べるのはかなり意識しないとむつかしいけど、果物に関してはみかんは心強い味方。
  • Sサイズのミカンでも、1個あたり70g程度はあるので、だいたい3個食べれば、一日の推奨量を食べることができる。

「片山うんしゅう」が出回る時期は終わってしまったので、これからは「十万うんしゅう」などの品種がメインになるようだが、まだしばらくは再発見したミカンのおいしさを楽しめそう。

みかん」への1件のフィードバック

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