7月の料理教室

今月は、江戸前ちらし寿司風の野菜寿司。
去年の夏は、野菜のにぎり寿司を作ってみたので、今年は、握る手間がかからないちらし寿司を。

寿司飯は、ゆこう果汁を使った寿司酢で。

寿司飯の上にのせる野菜の寿司ダネは、パプリカのマリネやシイタケ、揚げ焼きにしたナスの皮、たれを塗った油揚げ、飾り用のオクラ、ミニトマトなど。


紅オクラと、緑色のオクラは、小口切りにして、寿司の飾り用に。

揚げ焼きにしたナスの皮の残りの部分は、さいの目に切ってオクラといっしょにめんつゆで炒め煮に。

オクラが苦手という参加者のために、チヂミに入れて食べるという提案を。

季節的に、ミニトマトとオクラが手に入りやすいので、味噌汁ではなく、コンソメキューブでスープを作ってみる。

新ショウガの甘酢漬けやミョウガの甘酢漬け、キュウリのぬか漬けなども加えて、ちらし寿司の出来上がりは彩りも良く野菜も盛りだくさん。

盛り方もそれぞれに個性があって面白い。

寿司とチヂミの取り合わせは、そんなにポピュラーじゃないかもしれないけれども、オクラつながりと言うことで。コロナを避けながらも楽しく調理していただきました。

再開料理教室

新型コロナウイルスの流行を避けて、しばらくお休みしていた料理教室もなんとか再開。
再開するにあたって、旬の野菜の簡単で美味しい調理法を提案するというコンセプトは立派だけれども、果たしてどうなることやら。

そんなこんなで、再開第1回目の野菜はズッキーニ。
ごく最近取材にお邪魔した、BLOF理論に基づいた農業を実践されている生産者の方が、ズッキーニも作っているとのことだったので、お願いしてそのズッキーニをわけていただいた。

玉ねぎの大きさと比較すればわかりやすいと思うが、かなり大ぶりのものを取り置いてくれたみたいで、30cm以上はある立派なズッキーニ。このズッキーニで、ポタージュとツナマヨチーズ焼きを作る。

まずは、ズッキーニのポタージュから。


玉ねぎを炒めて、甘さとコクを出してから、ズッキーニと水を加えて煮る。柔らかくなったらブレンダーでつぶして、牛乳を加えれば出来上がり。

次は、ズッキーニのツナマヨチーズ焼き。ジャガイモはあらかじめ電子レンジで蒸して、ズッキーニは火通りが良いので、そのままグリルの熱で軽く火を通す感じで。ジャガイモは、タワラムラサキがあったので、皮はむかずに表皮の色も活かしてみた。

時間に余裕があったので、スパイラススライサーを使って、ズッキーニをパスタ状に切り、ペペロンチーノ風に。

新ショウガの季節なので、ご飯は、新ショウガの炊き込みご飯を。


さすがにショウガは、あまり出汁を期待できないので、だし汁で炊き込みご飯を炊く。

今日の出来上がり

ちなみに、漬物は、あらかじめ漬けておいたズッキーニのぬか漬け。キュウリよりもちょっとねっとりした感じで、かつ、味もキュウリよりぬか漬けらしい味になる。

 

2月の料理教室

今月は、リクエストをうけて、塩麹の作り方と塩麹を使った料理を特集。

最初に、今日使う野菜の解説と、塩麹の由来や塩麹に含まれるアミラーゼやプロテアーゼの説明など。

まずは、塩麹そのものを作ってもらう。と言っても、濃い塩水を作って、板麹をほぐして混ぜ込むだけ。
さすがにその場で作った塩麹を料理に使うのは無理なので、料理にはあらかじめ作っておいた塩麹を使う。

最初に、オーソドックスな浅漬けと、塩麹を使った3種類のドレッシングを作る。
そのドレッシングで作るサラダとして、季節的に美味しいほうれん草を。ただ、ホウレンソウには食味を害するシュウ酸が含まれていて、生で食べるのは難しいことが多い。そこで、なにかとお世話になっている「とくしま有機農業サポートセンター」の、シュウ酸含有の低いホウレンソウでサラダを作ることにした。

メインディッシュになる鶏もも肉のオーブン焼きは、鶏もも肉を塩麹でマリネしておいてから、ジャガイモやミニトマトなどの野菜と一緒にオーブンへ。

塩麹を使って作った少し厚めに焼いたクレープは、もちもち食感で、適当な具材をはさめば、それだけで軽食にできる。今回は、千切りのニンジン、ミズナ、豚キムチをはさんで多国籍料理風に。

デザートは、塩麹を使った大学芋。油で揚げるのは省略して、電子レンジで蒸したものを多めの油で、カリッと炒めて塩麹とハチミツを絡める。

最後は、塩麹は使わないけれども、冷凍サンマで十分に美味しく作れるサンマの甘露煮を。

今回も、楽しい出来上がり。

1月の料理教室

今月は、ハクサイとカブを使って何品かと、デザートは甘酒のパンナコッタを作ることにした。

まずは、ハクサイとカブの説明から。

あまり味がないというイメージのハクサイだが、煮るだけでもけっこう美味しく仕上がるので、ハクサイだけでどんなうまみが出るのか試してみた。


レシピでは使わない、芯の部分や、切り落とした根元の部分を、薄い塩水で30分ほど煮る。
これだけで、美味しいスープがとれるし、ハクサイ自体も柔らかく、かつ、甘みのある美味しいおひたしになる。塩味だけでは物足りないと思えば、鶏がらスープの元や、和風だしの素、牛乳とバターなどで味を調えれば十分立派な一品になる。ハクサイが残ってしまって困ったら、ぜひ試してみて欲しい。

ハクサイは、根元の部分でクリーム煮を。


白菜の繊維を切る方向でのそぎ切りと、それを活かす方向での細切りの、二種類の切り方で、出来上がりの食感を確かめてもらうことに。

そして、葉っぱの部分をニンジンを芯にして豚肉と巻いてロール白菜を。

カブは、すりおろして、さらに、葉も刻んで入れて、大根もちの蕪版。


大根で作るよりも、より風味があって良いかもしれない。

それ以外のカブの料理は、簡単にできる炒め物と、炊き込みご飯。

ハクサイもカブもこの時期は旬なので、今日のレシピなどをもとに、いろいろ試して美味しく食べていただければと思います。

料理教室12月

今日は、おせち料理。でも、一般的なものはみなさん、これまでさんざん作ってきていると思うので、少し変わっていて、かつ、盛り付けたときに楽しめそうなものを。
少量のものをいつもより多種類作ることになるので、食材が多い。

メインになるのは和風のミートローフ。ひじきやレンコン、ニンジン、ギンナンなどを入れて、味だけでなく、歯触りも楽しめるように。ひじきは、こちらの記事を参考に、ゆでこぼしで処理をしたものを使用。

香川県ではポピュラーとされているあん餅雑煮にもトライしてみることにして、ただ、あんこ入りの普通の白餅というのがなかなか手に入らず。仕方なく、堅くならないように加工デンプンで調整されたあん餅に、白味噌の汁をかけることに。

出来上がりはこんな感じで。大きな皿の上に、小鉢を並べて、ワンディッシュ風に。ご飯もパンも用意しなかったけれども、あん餅雑煮があったので、これで十分お腹いっぱいの感じでした。

料理教室11月

秋はやっぱり麺だよね、ということで、今回はうどんを作ってみることにした。
これまで、スパゲティの類いの麺は何度か作っているけれども、うどんは初めて。
売り物にするようなうどんはなかなか難しいものがあるかもしれないけれども、それなりのうどんなら、それほど難しくはない。うどんだけでは食事にならないので、豆乳鍋を用意して、その〆としてうどんを使うことにした。

また、先月末、同じく青果物ブランディングマイスターの児玉さんが経営されている「こだま農園」に、西条柿の収穫の手伝いに行って、合わせの西条柿をもらってきたので、それを使って箸休めとデザートに。

まずは、寝かせる時間が必要なうどんから。


10%程度の濃い塩水を作って小麦粉にまんべんなく行き渡るようにふりかけながら混ぜる。強力粉を混ぜた薄力粉や中力粉でも試してみたけれども、鍋の〆なのでそこまでのこしはなくても良いように思ったので、今回は薄力粉のみで作ることにする。水まわしをした粉はすこしぱさぱさしてる感じだけれども、ボウルの中で押しながらまとめるとしっかりしたかたまりになる。
まとまった生地を、手のひらの付け根で押し出すようにして少しずつのばし、それを三つ折りにするのを何度か繰り返すと、薄力粉でもかなりしっかりした弾力が出てくる。こねた直後は、指で押せばすぐに跡が盛り上がってくる状態だが、ラップなどで乾燥を防いで30分から1時間、寝かせておけば、その指跡がそれほどは戻ってこなくなる。

その状態になったら、もう一度こね、次に薄くのばして、切っていく。


さすがに、公民館の調理室にこね台とかはないので、手持ちのクッキングマットを持ち込んで、その上でこねる。今度は、平たく置いた生地の周囲を持ち上げて折り込むような感じでこねる。2周くらいこねれば良い。これを、また丸く形を整えて、今度は少し短めの10分から20分くらい寝かせて、指跡がそれほど戻ってこなくなるのを待つ。
もう一度寝かして、今度は、麺にするためにのばしていくけれども、いきなり綿棒でぐりぐりやるのは難しいので、すこしずつ押してのばしていく。ある程度、広がってきたら今度は直角方向に。そして、綿棒に巻き付けられるくらいになったら、打ち粉をしてから、綿棒に巻き付けて、前後に転がしてのばしてく。厚みがあるとうどんに切ったときになかなかゆであがらないので、5mm以下の厚さ、できれば3mm位の厚さまでのばす。
麺を切ったら、切り口がひっつかないように打ち粉をして、沸騰した湯で10分ゆでれば出来上がり。流水でぬめりを取ったら、その後は、そのままざるうどんでも、温めてつゆにいれてもいいが、今日は鍋の〆にするのでざるにとって置いておく。

〆のうどんができたところで、豆乳鍋を作る。


あらかじめ豆乳鍋つゆをつくっておいて、具材の鶏もも肉、ダイコン、ニンジン、ハクサイ、キノコ、ネギなどを入れてゆっくり加熱していく。

西条柿はたくさんあるので、レンコンとのゴマだれ和えを箸休めとして、スライスチーズとのカプレーゼやユズとの和え物をデザートとして作ることにする。


レンコンは歯ごたえを残してゆでて、ゴマだれで西条柿と和える。

ユズも、果皮を千切りしして、絞った果樹を使って西条柿と和える。

料理を作るのは、スペースや時間の関係でどうしても分担になってしまうけれども、今日のうどんだけは寝かせた後の生地の感触やのばすときの麺棒の感触などを1人1人確かめてもらった。


でも、意外とみなさん方の興味は、渋柿である西条柿の渋が、どうやったらドライアイスで抜けるのか、ということにあったりして、いつもながら興味深い料理教室だった。

この料理教室は、阿南市の冨岡公民館の調理室を借りて開催しています。
どなたでも参加していただけますので、興味がある方はこちらからお問い合わせください。

料理教室10月

今月は、諸事情で、通常よりも2週間ほど遅れて開催。

今年もぽろたんを使って栗の料理をつくりましょうか、と持ちかけたのに対して、中華風おこわと中華料理を、というリクエストをいただいていたけど、おこわはともかく、まさか中華料理全体を網羅するなどあり得ないので、一番親しみやすそうな台湾料理に片寄せて考えることにした。
台湾の知り合いの方に何人か、あなたにとっての台湾料理は?とチャットがてらインタビューしてみると、どうやら青菜の炒め物が定番として捉えられているようだった。魯肉飯とか鶏肉飯なんかも面白そうだけど、煮込むのに時間がかかりすぎるので断念。その代わり、というわけでもないけど、ネットでお取り寄せしたマンゴーピューレを使ってマンゴープリンをデザートに充てることにした。


ということで、まずは、レシピ全体の説明と、マンゴープリンに使うマンゴーピューレの説明から。

まず、最初に中華風おこわにつかうぽろたんの皮むき処理から。


半分に切って3分ほどゆでるだけで、ぽろたんの皮は渋皮も含めて、名前の通りぽろっと取れるので手間がかからない。栗や鶏肉などの具材と、調味料、米ともち米を炊飯器に仕掛けたら、後は出来上がりを待つだけ。

次に酢豚を。
下味を付けた豚肉を揚げたら、適当な大きさに切った野菜も、次々素揚げにする。


仕上げに、調味料を合わせた煮汁の中にすべて入れて、最後にかたくり粉でとろみを付ければ出来上がり。これまで酢豚は漠然と炒め物だ思ってきたけれども、そうじゃなくて、酢豚は揚げ浸しの料理だということがわかった。

青菜の炒め物の食材には、一番入手しやすいと思われるコマツナを。


いったん、軽くゆでて、その後、ニンニクで香りを出した油で、炒めるというよりも、絡めるくらいで火を止める。パプリカを使って彩りを添えてみた。

ちょっと変わったところで、台湾の家庭料理であるらしい、菜脯蛋(ツァイプータン)を。


菜脯蛋に入れる台湾の切り干し大根は塩漬けにしたものを干しているらしいので、ある程度塩辛かったり独特の風味があるらしい。普通の切り干し大根で代用したが、ちょっとしょう油をからめればそれらしくなるとの情報があったので。

いつも大丈夫なんだろうか、と心配しながら開始するけど、今回も、まあ、マンゴープリンも含めて、なんとなくそれっぽくなったご様子。

みなさん、美味しいと、食べておられたのでほっとする。
特に菜脯蛋は、予想以上に美味しいとのことで、切り干し大根の味の深さが予想以上だったようだ。

この料理教室は、阿南市の冨岡公民館の調理室を借りて開催しています。
どなたでも参加していただけますので、興味がある方はこちらからお問い合わせください。

料理教室9月

料理教室で使う野菜は、「あいさい広場」という直売所で調えることが多いけれども、この時期、季節的にも気候的にもあまりめぼしい野菜がない。その中で、カボチャは安定的に入手できるので、やっぱりこの時期の料理教室はカボチャだな、と改めて感じた次第。

そのカボチャの中でも、ミニカボチャと呼ばれるカボチャが手に入ったので(というか、2個しか店頭に出荷していなかったにもかかわらず、その生産者の方に強引にお願いして、本来は出荷しないようなものまでもらって数を調えた)、今回は、そのミニカボチャを使ったグラタンをメインで作ることにした。

もちろん、それだけというわけにはいかないので、もっと大ぶりなカボチャも使って、ハロウィーンのパーティーに使えそうな料理と、普段のお惣菜に使えそうな料理を紹介した。

まずは、そのミニカボチャを器にするために、1/4程度を切って、中身をくり抜き、その後、ゆるくラップをかけてレンジで加熱。

フィリングは合いびき肉に、タマネギとナスのみじん切りを合わせたもの。よく炒めてから、小麦粉を混ぜて牛乳を加えることで、ホワイトソース仕立てにする。

ミニカボチャに詰めて、チーズを乗せてグリルで焼けば、グラタンの出来上がり。

ハロウィーンのパーティーということで、簡単に作れる餃子皮のキッシュに、飾りとしてカボチャのプレートを。

また、ハリーポッターに時々登場するかぼちゃジュースなるものも作ってみた。
mugglenet.comにあるレシピをほぼ踏襲したが、英国のかぼちゃは瓜に近いという情報もあるので、たぶんもっとさらっとした感じのジュースになるんだろうけど。

そのほかに、惣菜としての、鶏もも肉とかぼちゃの煮物も作る。

結果、今日の出来上がりは、焼かないかぼちゃプリンも含めて、ランチョンマットが、かぼちゃに席巻された状態だった。

料理教室8月

今月は、野菜寿司リターン!と、さらに、生春巻きも作ってみたい、という2つのリクエストに応える形で、野菜寿司と生春巻きを。今回作る野菜寿司と生春巻きには、両方ともにオクラを使っている。野菜寿司には従来からの6角形のオクラを、そして、生春巻きには、今年生産者が急増している丸オクラを使うことにした。

そこで、まず今日作るものの説明をしてから、まだあまりなじみがないと思われる丸オクラについて、六角形のオクラと丸オクラの2つのオクラを見比べながら簡単に説明を。

その後、寿司ダネにする食材と、生春巻きの食材を手分けして調えていく。


まずは、パプリカ。今回のパプリカは、地元、上勝町の生産者の方が作られたもの。これまでパプリカは、産直ではあまり見られなかったけれども、今年に入ってから出回るようになった。時々見かける寸詰まりのパプリカではなく、大きくて肉厚なパプリカ。
ガスの直火で焼いて焦げた皮をむいてからマリネして、寿司ダネに。

次は、茄子の皮を油で揚げ焼きにしたもの。揚げ焼きにすることで、鮮やかな紫色になるので、盛り付けたときにきれいな色の一貫になる。


寿司に握ってから、みりんと味噌のタレをかけて仕上げる。

それ以外に、

ウナギの蒲焼きのタレを塗った油揚げ、キュウリの軍艦巻きに乗せたタマネギと合わせたしらすなどの具材を調えて、最終的な今回の寿司ダネはこちら。


それぞれの寿司ネタを、思い思いに握って、盛り付けていく。同じ寿司ダネを使っても、それぞれ違ってくるのがなかなか興味深い。

続いて、生春巻き用の具材も調えていく。
サニーレタスやキュウリ、ニンジンを千切りにして、カニかまやエビも用意する。


生春巻きの皮を使って、これらの具材をぎゅっと巻き込んだら、生春巻きの出来上がり。

生春巻きのタレには、友達のバンコク土産の魚醤を利用。レモン汁とすりおろしたニンニク、唐辛子の輪切りと合わせたタレは万能らしいんだけど、今回は、レモン汁ではなくスダチの絞り汁で調えてみる。

お寿司なので、本来はすまし汁にすべきなのかもしれないけど、最近骨切りした鱧が手に入りやすくなっているので、それを使って吸い物を。


デザートは、タンパク質を補う目的で、豆腐寒天を作ってみる。

スキムミルクと合わせた充填豆腐をブレンダーでなめらかにして、それにかたくり粉でとろみをつけた牛乳寒天の液を合わせて冷やし固める。

今日も楽しい出来上がり。寿司の中心に生春巻きを置いてワンプレート化している方もいるし、寿司と生春巻きは別の料理として扱っている方もいるしで、それぞれに個性のある盛り付け。

料理教室は、毎月第一金曜日の午前中に開催しています。
どなたでも参加していただけますので、興味がある方はこちらからお問い合わせください。

料理教室7月

7月の料理教室は、先月の料理教室の中で、大豆もいいね、という話が出たので、乾燥豆としての大豆やおからの料理を集めてみた。
大豆の収穫は秋なので、旬という意味では外れているが、乾燥豆なら一年中美味しく食べられるので、まあ細かいことは気にせずに。
少し前に、長野で買った青大豆が手元にあったので、それも使ってみることにした。


まずは、大豆の説明と、今日の料理の説明。

昨晩から浸漬しておいた大豆を、今朝、圧力鍋で水煮にした大豆。
蒸したり水煮にした大豆をレトルトパックだったり缶だったりで売っているので、家で作るときには、そういうものを便利に使ってもらったらいいとは思うけれども、せめて料理教室くらいは、ゆであがりの大豆で作るとどういう味になるのかというのを知って欲しいので、ちょっと手間をかけてみる。

その大豆を、つくねの材料に混ぜ込んで、大豆入りつくねを作る。


鶏肉だけで作るものよりも、大豆の食感があって飽きが来ず、かつ、食べた感のあるつくねに仕上がる。

大豆の二品目は、季節の野菜を使って、オクラと大豆の和えもの。


軽くゆでたオクラと、大豆に、大葉をアクセントで加えて、和風ドレッシングで和える。

青大豆は、浸漬しておいたものをその場で圧力鍋でゆでて、だし汁にひたす。


枝豆は未熟の大豆を収穫したものだが、青大豆は熟しても緑色が残っている。普通の大豆に比べて油分が少ない分、糖分が多いとのことで、煮上がった豆を食べると、確かに、普通の大豆よりも甘くて美味しく感じる。

大豆といえばおからも外せないので、今回は、だし汁をたっぷり使ったおからの煮物を。


ニンジンの千切りと、ささがきのゴボウを加えて、彩りと香りを追加する。だし汁だけでなく、油も多めに加えることで、なめらかでぱさぱさしないおからが出来上がる。最後に細ネギを加えて出来上がり。

今回のデザートは、まだまだ新ショウガの季節なので、新ショウガのコンフィチュールを使った、二層の寒天を作ってみた。


下層に牛乳寒天を、上層にショウガの寒天を固めれば、二層で出来上がり。
ショウガ寒天の辛みを牛乳寒天がうまくやわらげてくれる。これはやっぱり新ショウガのコンフィチュールが美味しいんですよ、との声があり、急きょ、ホワイトボードに作り方を書く。

今回も、いつものように多少の笑えるハプニングがありつつ、美味しくできました。