レンコンの古代米詰め(試作)

自分が関わっている、レンコンと、古代米。
この二つを使って、なにか美味しそうなものが作れないか、と考えるとなると、
とりあえず思いつくのは、レンコンの古代米詰め。
なにやら中国には、モチ米と黒砂糖をレンコンに詰める料理があるらしいけど、
甘いだけのレンコンというのもいただけないような気がする。
なので、今回は、鶏皮をダシにしょうゆとみりんに漬けた古代米を、
レンコンの穴に詰めて蒸してみることに。
(たまたま、塩鶏を作るための鶏胸肉の皮が余っていたので。)

レンコン準備まずは、節が付いたままのレンコンを真ん中でばっさり切断。

レンコン準備2みりんとしょうゆに鶏皮を細切れにしてしばらく漬け込み、古代米の黒米をあわせて、レンコンの穴に詰める。
けっこう手間がかかるけど、こればっかりは地道に詰めるしかない。

レンコン詰め終わり詰め終わったレンコンはこんな感じ。
たぶん、米は、あらかじめもう少し水に浸しておいたほうがいいんだろうけど、圧力鍋で蒸すから何とかなるのでは?と楽観的すぎる期待のもと、そのまま詰めてしまう。

レンコン蒸し切断したレンコンを、楊枝でつなぎ止めて、圧力鍋で10分ほど蒸す。

レンコン蒸し上がり蒸し上がりはこんな感じで、古代米の色がついて、思ったよりも面白いできばえ。
レンコンの穴の切り口にある白いつぶつぶは鶏皮。

予想通り、古代米がちょっとこつこつしているけど、食べられないということもなく、うーん、事前に水に浸さなくても、かろうじてなんとかなってしまう圧力鍋はやっぱり偉大。
味も、鶏皮を漬け込んだしょうゆとみりんだけで、ほんのり甘辛く仕上がっていて、このままでも十分かも。
次回は、ちゃんと水につけた古代米だけを詰めて、出来上がったレンコンに、くずあんをかけてみるのも良いかもしれない。

新感覚トマト

今回も評価員として参加した、12月の野菜ソムリエサミット
そこで、初めての味のトマトに出会いました。
★1つを受賞した、「薩摩甘照(さつまあまてらす)」という名称のトマトです。
生産者の方のblogにも、野菜ソムリエサミット受賞の書き込みがされていました。

しっかりしたフルーツトマトにありがちな少し固めの皮のトマトをかじると、え?これはドレッシング?と思うくらい、はっきりした塩味とうまみが感じられて、その後、甘味が残る、という、これまでに経験したことのない味でした。
評価しているときは、夢中で食べてしまったので、ゆっくり味わえなかったのが残念です。なんとかしてもう一度、ゆっくり食べてみたいので、お願いして送っていただきました。


野菜ソムリエサミットの評価員をしていると、生産者の方が心を込めて生産したものをどれだけちゃんと評価できるか、自分自身が評価されているのだ、とつくづく思い知らされます。何を評価するとしても、それはきっと同じことなんでしょうけど。
でも、こんなふうに思いもよらなかった野菜や果物に巡り会うことがあると、やっぱり評価員として参加してよかった、とひそかにほくそ笑んでしまいます。自分の至らなさを痛感させられても、いや、だからこそ、こんなご褒美があるのかもしれません。

上品な柿

先日、青果物ブランディングマイスターの仲間である児玉さんから送ってもらった西条柿。
西条柿すごく上品な甘さの柿で、次郎柿などを砂糖の甘さにたとえると、この西条柿は三盆糖のような甘さ。
児玉さん曰く、「西条柿はほとんどが果糖なので、そういうふうに感じるのかもしれません」。なるほど。

この柿と合わせるのなら、レンコンとゴマだれで。

西条柿とレンコンのゴマ和えのレシピ(二人分)
  西条柿 1個
  レンコン 80g
  すりゴマ 大さじ1
  しょうゆ 大さじ1/2
  砂糖 大さじ1/2
  大さじ1/2
  1. レンコンは皮をむき、5mmの厚さの輪切りにする。できれば、1mm厚さ程度で切れ目を入れておく。(2回くらい切り込みを入れて、3回目に切り離すような感じで切る。)
  2. 500ccの湯をわかし、沸騰したら酢を小さじ1(分量外)入れて、レンコンを5分ゆで、水を切って冷ましておく。
  3. 西条柿は皮をむき、種を取って乱切りにする。
  4. 調味料をすべて合わせて、ゴマだれを作る。
  5. レンコンにゴマだれをかけ、よくまぜ合わせる。
  6. ゴマだれがレンコンにからんだら、西条柿を入れざっと混ぜ合わせる。

以前、作ったことのあるレシピをアレンジして、ゴマだれに。
市販のゴマだれでもできるが、上品な甘さの西条柿に敬意を表して、ゴマだれも自前で作ってみた。もし、面倒でなければ、すり鉢でゴマをすれば、より香りの高いゴマ和えになる。

西条柿とレンコンのゴマ和え
できあがりはこんな感じ。グレ(メジナ)のムニエル、ニンジンのポタージュ、カブの和風マリネ、とともに。

ナスのグラタン(「32種の野菜のとろ実」)

いつも野菜を買っている直売所でB品の米ナスがあったので、あんまり考えずに購入。さて何にしたものか、と思って、ネット上のレシピをいくつかのぞいてみたところ、目にとまったのがナスのグラタン。
そのレシピではトマトとタマネギで、トマトソースを作ることになっていましたが、「とろ実」ならダイレクトに使えるはず。

トロ実ベース
残念ながら、このあいだ夏野菜を引き倒したときに、バジルも一緒に引き倒してしまったので、生のバジルがない。それで、作り置きしてあったバジルソースを混ぜることにしました。

トロ実+バジル
冷凍庫で保存してあったので、オリーブオイルも固まってしまってますが、どうせ加熱すれば同じだから、と、そのまま投入。

トロ実ソース
鍋で加熱して、ふつふつわいてきたらソースのできあがり。さすがに「32種の野菜のとろ実」なので、深みのある味に仕上がっています。

トロ実ナスのグラタン
ソースとフライパンで焼いたナスと、「とろ実」のソースを交互に積み重ねっていって、最後に、今回は、セミハードなチーズをおろしてトッピング。これをオーブンで焼けばできあがりです。
焼き上がりの画像は、諸般の事情により割愛させていただきます。
作ってみて、たぶん、これが一番、本来の「とろ実」の使い方なんじゃないか、という感じ。

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「32種の野菜のとろ実」と「にんじんのとろ実」は、キリンオンラインショップDRINX(ドリンクス)にて限定販売しています。

二つ星カボチャ

9月の野菜ソムリエサミットで、カボチャが二つ星を獲得した、とのことだったので、生産者の方にお願いして送ってもらうことにした。
実は、この野菜ソムリエサミットには評価員として参加していて、すごくおいしいカボチャだったので、評価用の1切れ(と言っても5cm角くらいはある大きな一切れだったけど)だけじゃなくて、もっと食べたい、と思っていたので、二つ星という結果も、やっぱりね、という感じだった。

カボチャ到着
カボチャ2つ割り
色もしっかりしてるけど、2つに割ったときの中身もしっかり詰まっていて、元気に育ったんだな、という印象。

とりあえず、いくつかカボチャ料理を作ってみたけど、なかなかおいしくできた。

カボチャのポタージュと蒸しカボチャ
カボチャとジャガイモのサラダ
でも、そもそも、電子レンジでチンしただけでも十分においしいので、カボチャ料理がおいしくできるのはあたりまえなのかも。

名残のアマナガ

夏野菜を引き倒したときに、アナマガの取り残しがあって、それをそのままにするのはさすがに罰当たりなので摘んでいると、意外とたくさん収穫できた。
しばらくほったらかしだったので、緑だけじゃなくて、熟れて赤くなってしまったものもあったけど、かえって彩りは良くなったのかも。
名残のアマナガ炒め
大きさがまちまちだったので、大きいものは斜めに切って、ある程度全体の大きさをそろえてから、「ピーマンの常備菜化」にならって炒め煮に。
名残のアマナガ炒めできあがり
でも、辛くないはずのアマナガの中に辛いのがあったみたいで、ずいぶん大人の味になってしまった。

模様替え

たいした世話もしないのに、たくさん夏野菜を供給してくれた猫の額ほどの庭の畑。
その収穫には感謝しつつも、そろそろトマトもピーマンも終わりのようだったので、全部引き倒して、新しく野菜を植えることに。
最後のほうは、本当にほったらかしだったけど、なにやらカボチャらしきツルが繁茂していたので、ほんの少し期待していたんだけど、やっぱりというかなんというか、採れたのはトウガン4個だった。

収穫トウガン
もちろん、すでにそのうちの1個は、昨日の晩御飯のベーコン味のスープに化けてしまったけど。
なぜか毎年、植えたわけではないのに、トウガンのツルが繁茂して、何個かなるのが不思議。
ゴミのスリム化のために、生ゴミを庭に埋めることが多く、昨冬の間も台所の生ゴミを庭に埋めていたので、それでかな、と思うんだけど、結局、トウガンが、それらの中でも一番生命力が強い、ということなんだろうか。

夏野菜は、けっこう畑全面に植えてたけど、今回は、タキイの研究所を見学したときにもらった「紅法師」という名前のミズナと、紫紅からみ(辛味大根) というダイコンと。
例によって、あんまり肥料もやらないし、手入れもおろそかになりがちなので、いったいどのくらい収穫できるのやら、という感じだけど、まあ、間引き菜くらいはなんとかしたいので、水だけはまめにやることにしよう。

模様替え

諸事情により、畝(というか、かろうじてマルチをかぶせてある場所)の間が広くなっています。
左側の畝がミズナで、右側の畝がダイコン、のはず。

イチゴのアイスクリーム

黒米アイスのために、生クリームを2パック買い込んだんだけど、結局1パックしか使わなかったため、不良在庫となった生クリームの処理の意味もあって、以前、訪問したときにもらった紅ほっぺジャムで、二度目のイチゴアイスクリームを作ってみた。
前回は、ジャムを豪華に使ったら、ジャム感あふれるアイスクリームになってしまったので、

イチゴアイス原料
今回は、ジャムを控えめに。

イチゴアイス原料調整
ジャムを200ccの牛乳を混ぜると、さすがにペクチンも少ないので、かなりシャバシャバした感じ。

イチゴアイス生クリーム
まあ、ちょっと時間をおけば、もうちょっと粘度が上がるかも、と期待しながら、生クリームを泡立てる。

イチゴアイス冷凍開始
でも、結局は、シャバシャバのままで生クリームと合わせて、これで大丈夫なのかな?という一抹の不安は無視して、冷凍庫へ。

イチゴアイスかくはん
思ったよりは順調で、1時間おきくらいに大きくかきまぜながら、4時間ほど凍らせるとできあがり。

イチゴアイスできあがり
若干、淡泊すぎるかな、とも思うけど、それなりにイチゴアイスクリームで、きっとこれは、もともとのジャムがかなり力強いからかな、と改めて、生産者の方の力量に感心。

阿波古代米の赤米

阿波古代米の黒米に続いて、赤米を炊いてみた。

赤米パッケージ
黒米に比べると、玄米に近い感じの色。
少し多めに入れてみたけど、できあがりは、ほんのりご飯が色づく程度で、味も黒米に比べれば、かなりあっさりした感じ。ぷちぷとする歯触りは同じように楽しめるので、目的によって使い分けると良いのでは。

赤米炊きあがり

黒米アイスの試作

ちょっと遅くなってしまったけど、阿波古代米の黒米パウダー「すみれっこ」を使ったアイスクリームを試作。
黒米パウダーでなにか作れるか?と問われたときに、まっさきに思い浮かんだのがジェラートだけど、さすがに作るのが難しそうなので、似たところでアイスクリームでトライ。

黒米アイス原料
まず、黒米粉と牛乳と砂糖で、黒米ソースを作る。
砂糖は、三井製糖の「国産さとうきび糖」を使っているので、ブラウンシュガー然とした色調。上白糖よりは味が濃いけれども、黒米アイスならむしろこういう砂糖のほうが良いのでは?というのもあるけど、グラニュー糖はほとんど使わないので、戸棚から出すのが面倒だった、というのもあるかも。(すみません、ホントは後者のほうが主因です。)

黒米ソース
牛乳に黒米粉と砂糖を入れて、ひたすらかき混ぜながら、弱火で加熱。
最初はダマっぽくても、温まってくると粉もきれいに溶けて、やがてとろっとした状態の黒米ソースに。

黒米アイスプロセス
黒米ソースは氷水を当てて冷やしておき、それとは別に、生クリームを黒米ソースと同じくらいの粘度になるまで泡立てて、二つを混ぜ合わせる。

黒米アイス盛りつけ
あとは、冷凍庫で1時間ごとくらいにかき混ぜながら凍らせればできあがり。
ほのかにお米の味のするアイスクリームで、なかなか好評。
黒米ソースは糊料そのものだから、思ってた以上になめらかなアイスクリームに仕上がった。