フードプロセッサ

より大量の処理が出来るフードプロセッサを物色していて、
値段もそれなりだったので、ちょっと迷ったけれども、
ピザ生地やパン生地も数分でできる、とのことだったので、結局購入。
ピザを作るときに、
『生地がまとまってきたら、200回以上たたきつけるようにしてこねます』
との記述に、いつも心が折れそうになっていたんだけど、
これをつかえばそのあたりもクリアできるはず。

ピザこね準備ピザこねあがり
ただ、いつもやってる4枚分の分量をいっぺんにこねたら、かなり無理矢理の感じになっていて、ちょっと心苦しい感じ。
製品の仕様をよく見たら、本当はこの半分量が最大量とのこと。……次回からは、二回に分けてこねることにしよう。
なんとかかんとか発酵させて、今日は、ベーコンとブロッコリーのピザ。
ピザできあがり

ちなみに、今回のベーコンは、こんな感じの出来。

ピザベーコンできあがり
ちょっと燻すときの温度が高すぎたのかも?という気もするけれども、台所のコンロの仕様上、それ以上弱い火にすることができなかいので、まあ良いことにしよう。

お手軽チャーシュー

クリスマスのローストビーフと、しばらくぶりのベーコンを作るべく、かたまりの肉をコープラスフーズに発注。
肉の種類と重さを告げた後で名乗ろうとしたら、
「お名前は、近藤さんですよね。」
と、どうも、憶えられているご様子。
たぶん、こんなかたまりの肉を注文するような人が少ないんだろうけど、どんな理由にしろ、憶えていてもらえるのは、ちょっとうれしい感じ。

今回は、豚バラ肉をひとかたまり(500g)余分に買って、単身赴任中によく作っていた「簡単チャーシュー」を作ってみることにした。
自分の使っているのは、このレシピ
今回は、気合いを入れて、これまで使ったことのなかった紹興酒も(安いやつだけど)購入。

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ジップロックの袋に入れて、空気を抜くようにして閉めれば、肉全体が調味液につかる。
これで一晩おいて、翌日にオーブンで焼く。冷蔵庫で調味液につけておいて、オーブンへ直行だったので、レシピの設定時間よりは少し長めに焼いて出来上がり。

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こんなふうに豪華に焼いて切り分けでもいいけど、生のまま細切りなどにして野菜と炒めても可。
漬け込んだままでしばらく冷蔵庫に寝かせておくこともできるので、一人では食べきれないような豚バラブロックの安売りを見かけたら、挑戦してみる価値はあるのでは。

ただ、「簡単チャーシュー」というレシピのタイトルは、たぶん、「本格的なチャーシューを作るのに比べれば」という前振りがあるんだろうな、とは思わないでもないけど。

使える調味料

単身赴任先で暮らし始めたときに、まず買いそろえた調味料は、

  • しょうゆ
  • みりん
  • 砂糖
  • クレイジーソルト(などのハーブミックスソルト)
  • 固形コンソメスープのもと
  • 顆粒和風だしのもと

でした。それ以外に、料理用日本酒と、料理用と飲用を兼ねてかなり安い赤と白のアルパカ(チリワイン)も常備していました。
この中で、もっともお世話になったのが、しょうゆとみりんだと思います。
仕事から帰ってきて、かなり疲労困憊の状態から、短時間で晩御飯にするためには、さっと焼くだけで主菜になるようなものの準備が欠かせません。「それってステーキ?」とか思いつく方は、まあ、そうしていただいてもいいんですが、安く上げる、という意味において、やっぱりメインは鶏肉でしょう。
鶏もも肉は、厚みのある部分を切り開いた上で、クレイジーソルトを振りかけて、フライパンで焼くだけでも十分おいしい主菜になります。けれども、毎日それだとさすがに飽きてしまうので、せめてもう一種類、違う味の鶏もも肉料理を用意できないでしょうか。
そこでよく仕込んでいたのが、しょうゆとみりんで作ったタレに、そぎ切りにした鶏もも肉と薄く輪切りにしたタマネギを漬け込んだものです。冷蔵で数日間は保存でき、そのままフライパンで焼くだけで、焼き鳥ふうの鶏もも肉の照り焼きができます。ジップロックなどの密閉可能な保存袋に鳥肉を入れて、しょうゆとみりんを等量(たとえば、大さじ1ずつ)入れたら、できるだけ空気を抜いて密封します。密封することで、少量の調味料でも肉全体に行き渡らせることが出来て経済的です。これは、豚肉のコマ切れと生姜焼きのタレでも応用できます。

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キャベツの上に、その焼き鳥ふう照り焼きを乗せてみました。右のお皿は、「基本の塩鶏」です。この日は、なぜか豪華な晩御飯だったようです。

新感覚トマト

今回も評価員として参加した、12月の野菜ソムリエサミット
そこで、初めての味のトマトに出会いました。
★1つを受賞した、「薩摩甘照(さつまあまてらす)」という名称のトマトです。
生産者の方のblogにも、野菜ソムリエサミット受賞の書き込みがされていました。

しっかりしたフルーツトマトにありがちな少し固めの皮のトマトをかじると、え?これはドレッシング?と思うくらい、はっきりした塩味とうまみが感じられて、その後、甘味が残る、という、これまでに経験したことのない味でした。
評価しているときは、夢中で食べてしまったので、ゆっくり味わえなかったのが残念です。なんとかしてもう一度、ゆっくり食べてみたいので、お願いして送っていただきました。


野菜ソムリエサミットの評価員をしていると、生産者の方が心を込めて生産したものをどれだけちゃんと評価できるか、自分自身が評価されているのだ、とつくづく思い知らされます。何を評価するとしても、それはきっと同じことなんでしょうけど。
でも、こんなふうに思いもよらなかった野菜や果物に巡り会うことがあると、やっぱり評価員として参加してよかった、とひそかにほくそ笑んでしまいます。自分の至らなさを痛感させられても、いや、だからこそ、こんなご褒美があるのかもしれません。

ボロネーゼソース

かなり本格的なボロネーゼソースも、冷凍ソフリットがあれば、かなりお手軽。
今日の晩御飯は何にしよう、と迷ったときに、冷凍ソフリットと冷凍合い挽き肉(牛豚ミンチ)にホールトマト缶があれば、煮込む時間を入れても、1時間くらいで出来上がる。

DSC_1109鍋に凍ったままのソフリットを入れ、融けるのを待つ間に、挽き肉を炒める。
DSC_1110挽き肉は、固まりができてしまわないようにほぐしながら、強火で炒める。全体的に、干し肉に近いような色になるまで、強火のままで炒めて、最後に赤ワインを注いでフライパンにこびりついた肉のうまみなどを溶かす。
DSC_1111まだソフリットが凍っていても気にせずに、炒めた挽き肉と、トマトホール缶の中身を泡立て器などでつぶしたものと、塩、水、固形ブイヨン(または固形コンソメスープ)をその上に注ぎ入れ、ローリエを入れて煮る。(ここでは、シイタケのみじん切りを冷凍にしたものも入れている。)
DSC_1113アクはだしのうち、と割り切って特にすくい取らずに、かき混ぜて全体に拡散させてしまう。時々混ぜながら、30分~60分、弱火で煮込めばできあがり。

こんなに簡単に本格的なボロネーゼソースができるなんて、と感動するんだけれども、実際には、冷凍ソフリットを作ったときの努力が前提としてあるので、本当は、お手軽、とまでは言えないのかもしれない。でも、まあ、おいしいからいいか、という気にはさせてくれるできばえでした。

カブのマリネ

冬の足音の近づきとともに、カブがわりと手ごろな価格で店頭に並ぶようになってきました。
たいていのカブは葉付きで売られていて、野菜を食べるという観点からすると、カブは、葉っぱも茎も根も使いやすく、そしておいしい野菜です。カブの葉っぱには、根には含まれないβカロテンが豊富に含まれていて、さらに、食物繊維も根より多く含まれています。食物繊維が多いにもかかわらず、カブの葉っぱは、大根葉に比べると柔らかめです。こんなカブの葉っぱを、切り捨ててしまうのはもったいないので、カブの葉っぱもぜひ食べてください。葉っぱも含めてカブを食べることを考えれば、店頭でのカブの価格もずいぶん割安に見えてきませんか?
ラディッシュのマリネでは若い葉だったので(塩+砂糖)もみで済ませましたが、カブは葉も茎も根もしっかりしているので、一手間かける必要があります。軽くゆでると効果的ですが、鍋で湯をわかして、ゆでて、ざるに取って、という一連の手間を考えると気が重くなるので、焦げ付き防止加工(ノンスティック)のフライパンで蒸し焼きにすることにします。
(カブ消費週間が続行しているため、レシピの画像では、ほぼ2倍量のカブのマリネを作っています。)

カブのマリネのレシピ(1把分)
  カブ 1把
  ロースハム 2枚
  オリーブオイル 大さじ1/2
  バルサミコ酢 大さじ1
  しょうゆ 大さじ1
  1. カブのマリネ材料カブはよく洗い、茎と葉は5cmの長さに切り、根は皮をむいて薄めのくし形に切る。洗ったときの水で蒸すので、水はあまり切らなくても良い。

  2. カブのマリネ液大きめのボールに、オリーブオイル、バルサミコ酢、しょうゆを入れて混ぜ、ロースハムを1cm角の正方形に切って加え、マリネ液を作る。

  3. カブのマリネ蒸しセット焦げ付き防止加工のフライパンに、茎、根、葉の順(堅い順)に入れてふたをする。ふたがなければ、できるだけフライパンの形に添うようにアルミホイルをのせてふたの代わりにする。

  4. カブのマリネ蒸し中フライパンの底の水が蒸発し始めたら弱火にし、3分~5分蒸し焼きにする。時々様子を見て、くし形に切ったカブの根が少し透明になってきたら火を止める。フライパンの底に水が溜まっているので、ふたを使ってその水を切る。アルミホイルのふたの場合は、熱くなっているので、皿などを使って水を切る。

  5. カブのマリネできあがりマリネ液を入れたボールに、蒸し焼きにしたカブを加えてよく混ぜ、最低10分ほどおいて味をなじませる。

バルサミコ酢を使うだけで、マリネが宅飲み用の色彩を帯びてきます。ただ、バルサミコ酢はビンの容量の割りにはそれなりの値段なので、手元にない場合は、バルサミコ酢大さじ1を、米酢大さじ1+砂糖小さじ1で代用することもできます。
また、ロースハムの買い置きがない場合は、ロースハムの代わりにコンソメの粉末で味を調えることもできます。コンソメの代わりに和風だしの粉末を使えば、和風のカブのマリネができます。
食べきれない分は、ジップロックコンテナなどに入れて冷蔵庫で保存します。ロースハムが入っているぶん、野菜だけのマリネより傷みやすいので、数日の間に食べきってください。

カブ消費週間

富有柿とカブとダイコンの収穫指令がくだったため、急ぎお出かけして、
「好きなだけ持って帰って」
という声に素直に従ったら、カキは別として、持ち上げられないくらいの重さのカブとダイコンを収穫していたことに気づく。
まずは、ダイコンの葉とカブの葉をそれぞれ根元で切り離して、別々のビニールの大きな袋に入れて冷蔵庫で保存。
ダイコンは、さらに葉の根元を切り離して、保存を目的に、庭に穴を掘って埋めておく。
カブはそういうわけにもいかないので、カブ消費週間と相成った次第。
カブの料理で、ぱっと思いつくのが、ホワイトシチューとマリネくらいなので、とりあえずはホワイトシチューに。

カブの一部
ちなみに、これは、もらってきたカブのほんの一部。

合い挽き肉をベースにタマネギを炒めて、カブだけではちょっと寂しい気がするので、最近、お気に入りのハクサイとともに、カブとカブの葉を加えて、ブイヨンでくたくたになるまで煮た後、牛乳を加えてできあがり。
カブ+ダイコン
シュレッダーチーズを乗せたら、ビジュアル的にはいまいちのできばえ。
なんだか緑色のおかずばかりになってしまったので、彩りにパプリカのピクルスを小皿に添えて。
もう一品は、同じくたくさんもらってきたダイコンを、一本丸ごと使った、「ダイコンとちくわの甘辛炒め」。せん切りよりは太く拍子木よりは細く皮ごと切ったダイコンと、薄く切ったちくわを、ゴマ油で炒めて、砂糖としょうゆで味付けしてから、ゴマをふったもの。

一つ星ミカン

2014年11月の野菜ソムリエサミットで、農業生産法人 株式会社ミヤモトオレンジガーデンさんのミカンが一つ星に輝きました。

201411野菜ソムリエサミット

201411野菜ソムリエサミットみかん
この野菜ソムリエサミットには評価員として参加しましたが、このミカンは、酸味も甘味も濃厚で、かつ、バランスも取れている味でした。一つ星を獲得したのも納得です。
以前にも書いたんですが、温州ミカンは、品種改良や栽培技術の向上が進んでいて、本当においしくなっています。この時期は、早生の品種のミカンがおいしくなる時期ですし、これから3月頃まで、品種が入れ替わりつつ、おいしいミカンが店頭に並びます。
栄養的にも、温州ミカンには、β-クリプトキサンチンという成分がたくさん含まれていて、これは体内で抗酸化作用があると言われているし、かつ、ビタミンAとしても働きます。β-クリプトキサンチンをβ-カロテンに換算すると、緑黄色野菜に匹敵するほどです。もちろん、ビタミンCも含まれています。
これだけおいしくて、栄養的にも優れているうえに、手軽に食べられる果物は、他には見当たりません。
野菜がちょっと少なかったかな、と思う晩御飯だったとしても、温州ミカンを、1個、追加するだけで、ずいぶん栄養的に豊かな食事になります。なにより、甘くて酸っぱいミカンの味は、食事の締めくくりを務めてくれます。ぜひ、明日の晩御飯には、温州ミカンを1個添えてください。

上品な柿

先日、青果物ブランディングマイスターの仲間である児玉さんから送ってもらった西条柿。
西条柿すごく上品な甘さの柿で、次郎柿などを砂糖の甘さにたとえると、この西条柿は三盆糖のような甘さ。
児玉さん曰く、「西条柿はほとんどが果糖なので、そういうふうに感じるのかもしれません」。なるほど。

この柿と合わせるのなら、レンコンとゴマだれで。

西条柿とレンコンのゴマ和えのレシピ(二人分)
  西条柿 1個
  レンコン 80g
  すりゴマ 大さじ1
  しょうゆ 大さじ1/2
  砂糖 大さじ1/2
  大さじ1/2
  1. レンコンは皮をむき、5mmの厚さの輪切りにする。できれば、1mm厚さ程度で切れ目を入れておく。(2回くらい切り込みを入れて、3回目に切り離すような感じで切る。)
  2. 500ccの湯をわかし、沸騰したら酢を小さじ1(分量外)入れて、レンコンを5分ゆで、水を切って冷ましておく。
  3. 西条柿は皮をむき、種を取って乱切りにする。
  4. 調味料をすべて合わせて、ゴマだれを作る。
  5. レンコンにゴマだれをかけ、よくまぜ合わせる。
  6. ゴマだれがレンコンにからんだら、西条柿を入れざっと混ぜ合わせる。

以前、作ったことのあるレシピをアレンジして、ゴマだれに。
市販のゴマだれでもできるが、上品な甘さの西条柿に敬意を表して、ゴマだれも自前で作ってみた。もし、面倒でなければ、すり鉢でゴマをすれば、より香りの高いゴマ和えになる。

西条柿とレンコンのゴマ和え
できあがりはこんな感じ。グレ(メジナ)のムニエル、ニンジンのポタージュ、カブの和風マリネ、とともに。

日野菜カブの塩麹漬け

いつもの直売所で、最近、ときどき見かける日野菜カブ。
以前から気にはなっていたんだけど、いったい何に使えばよいのか見当が付かなかったので、手を出しかねていた。
それなのに、今日は、ふと、冷蔵庫の中に以前作った塩麹の使い残りがあることを思い出し、塩麹漬けにすればなんとか食べられるのでは、と安易な発想で購入。

ひのなかぶ
本来、もっと長いはずの日野菜カブだけど、きっと何らかの理由で先端まで収穫できなかったようなのを集めてきているんだと思うので、まあ、価格的にそこらへんはこらえ頃かと。
どうやら甘酢漬けやぬか漬けにするのが本来らしいので、塩麹漬けはわりといい線のはず。
よく洗ってから、葉の部分は適当にざく切り、根の部分は(カブは本来、茎を食べているらしいけど)短冊に切って、塩麹と一緒にジップロックに放り込み、

ひのなかぶ塩麹

塩麹が全体に行き渡るようによく混ぜて、冷蔵庫で保存しておく。
(塩麹はけっこう塩辛いので、かろうじて全体に行き渡るくらいの量で十分。)
一日くらいたてば、ちょっと早めだけど、漬け物として食卓を飾ることができる。

ひのなかぶ漬け

塩麹で作ると、「浅漬けのもと」では得られない、こくのある漬け物に仕上がる。
塩麹は、野菜に塩麹をまぶして一晩おくだけで、けっこうな味の浅漬けができるので、「浅漬けのもと」を使うのと同じくらい簡単。塩分の問題はあるけど、ドレッシング不要な野菜の常備菜としても評価できる。
ただ、葉物野菜を漬けるには塩味がちょっとしっかりしすぎているので、塩麹にはダイコンやカブなどのほうがよいかもしれない。