常備菜としてのキノコ

キノコは、ビタミン類が豊富な訳ではありませんが、食物繊維が豊富だったり、
うまみ成分のグアニル酸が豊富だったりするので、常備菜にしておくと便利です。
特に、エノキダケは、スーパーなどで特売品として売られることもあるので、その時に購入して処理しておけば、しばらくの間、使うことができます。

シイタケの常備野菜のレシピ
シイタケ 2袋
ジップロックバッグ 中1
  1. シイタケは、冷凍すると細胞が壊れてうまみ成分が生成されやすくなるとのことなので、みじん切りにして冷凍保存します。味噌汁やスープ、炒めものなどに、凍ったまま入れて調理します。
  2. シイタケの石突き(軸)の部分は根元から切り落とし、先端部分をのぞいて、薄い小口切りにします。
  3. 残った傘の部分を、まず細長くせん切りにし、さらに、それを小口切りにして、みじん切りにします。
  4. ジップロックバッグにみじん切りにしたシイタケを入れ、空気を押し出すようにして封をした後で、全体に平たく調え、冷凍庫で保存します。
  5. 平たくして冷凍しておけば、凍った状態でも必要な分だけ割って取り出すことができます。

冷凍保存以外にも、つくだ煮で保存するとそのまま常備菜として利用することができます。

エノキダケのつくだ煮のレシピ
エノキダケ 1袋
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ1
ショウガ 1かけら
保存容器 ビン、またはジップロックコンテナ
  1. エノキダケの根元の菌床に付いていた部分を切り落とします。おがくず状のものが株の中に入り込んでいれば取り除きます。
  2. エノキダケを全体に3等分し、なべに入れます。特に、根元の部分はつながっていることが多いので、ほぐしながらなべに入れます。
  3. しょうゆ、みりんを、鍋に入れたエノキダケの上から振りかけます。ショウガは、生のショウガをおろしてもよいですが、おろし生姜のチューブがあれば、それを1cmくらい押し出します。
  4. そのまま少し待って、なべ底に水分がしみ出してきた状態で火にかけ、焦げ付かないようにまぜながら、7~10分くらい、全体に色が変わり、ぶくぶく泡立つ状態になるまで煮ます。(シリコンのへらなどでまぜるとまぜやすいです。)
  5. エノキダケが煮えたら、保存用のビンまたはジップロックコンテナなどに入れて、完全に冷めたら冷蔵庫で保存します。保存容器はあらかじめ、キッチン用の消毒アルコールを噴霧するなどしておくと、保ちが良いと思います。

エノキダケの代わり、シイタケをせん切りにしたものでも作ることができます。

常備菜としての野菜

野菜は、洗ったり切ったり調理したりに手間がかかるので、それが面倒で、という方もいらっしゃると思います。
今は、いろいろなカット野菜を売っているので、それを利用する方法もあります。
けれども、お休みの日などに、ちょっとだけ時間をかけて野菜を準備しておけば、サラダやそのほかの料理にすぐ使うことができてとても便利です。
常備菜というか、常備野菜、ですね。
常備野菜として便利だったのは、ニンジンのせん切りのゆでたものと、ホウレンソウやコマツナのゆでたもの、ジャガイモやサトイモをゆでたもの、それに、ピクルスでした。
ピクルスは、少し手間がかかりますが、それ以外の常備野菜はそれほど手間もかからないので、ぜひ、お休みの日の手が空いた時間に作っておくと良いと思います。

ニンジンの常備野菜のレシピ
ニンジン 2本
ジップロックコンテナー 角型中1
  1. ニンジンは良く洗えば皮をむく必要はありませんが、気になるようなら、包丁の背のほうで、ごしごしこすって皮をむきます。(ピーラーでは、むきすぎてしまうと思います。)
  2. ニンジンの軸の部分は切り落とします。もし、緑色がかっている部分があれば、ニンジン臭いので一緒に切り落としてしまいます。
  3. 細めのせん切り器で、ニンジンをせん切りにします。
  4. ジップロックコンテナーのふたを軽く閉めて、電子レンジでニンジンをゆでます。(500Wで6分くらい。自動で野菜のゆで加減を見てくれる機能がある電子電磁の場合は、「根菜」を選んでゆでます。)
  5. ゆであがったら、冷ましてから、ふたをきっちり閉めて、冷蔵庫で保存します。

せん切りにしてゆでたニンジンは、ニンジン臭さもなく、そのままでも十分食べられるくらいです。
他の野菜と一緒にサラダにして、シーザーサラダドレッシングやごまだれで食べると、おいしいですし、緑黄色野菜を取っている感はかなりあります。
また、料理の素材としても、すでに煮えているので、ニンジンに火が通ったかどうかを気にする必要がないため、ちょっと緑黄色野菜が足りないな、と思ったときに、ふりかけ感覚で使うことができます。

付け合わせの野菜として使っています。
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ホウレンソウは、1把を買ってくると、一人分には多いと思うので、いっそのこと全部ゆでてしまって、使った残りは味をつけずにそのまま冷蔵庫で保存します。
コマツナは、アクが少ないのでそのまま炒めものにしたり、柔らかそうな葉ならサラダにしたりもできますが、1把を使い切るのは大変なので、やはりゆでて、使った残りを味をつけずに冷蔵庫で保存する方が、ビタミン類の損失も少なくてすみます。

ジャガイモは、いったんゆでて皮をむいて保存しておくと、簡易なポテトサラダのように使ったり、溶けるチーズと合わせてグラタンのように使うこともできるし、うっかり使い忘れて芽が出てしまうというようなこともありません。
500Wの電子レンジで、シリコン調理器を使ってジャガイモ中1個が3分くらいです。
シリコン調理器を使わずに、そのまま庫内に置いて加熱しても大丈夫とのことです。
ゆでたジャガイモは、薄皮だけがすーっとむけます。
ゆでたては熱いのでフォークに突き刺して皮をむいていましたが、キッチンペーパーで持ってむくと良いようです。

たまたま、2種類の栗を、ほとんど同時に入手しました。

  • ポロタン
  • ぽろ、っと皮が取れるということで名付けられたそうです。
    ネット通販で見かけて、これは一度試してみなくては、と買ってみました。
    まさか渋皮までそんなに、ぽろっ、ととれたりするんだろうか?、と
    半信半疑で半分に切ったポロタンをオーブントースターで10分ほど焼いてみました。


    おー、すごい、見事に、渋皮ごと取れています。

  • 銀寄せ栗
  • 親戚からいただいた「銀寄せ栗」
    圧力鍋で加圧してから鍋を急冷すると渋皮も含めてとりやすくなる、とのことだったので試してみました。
    このレシピでは5分ほど圧をかけることになっていますが、これだと栗が完全に煮えてしまうので皮をむくときに実が崩れやすいので、皮をむいた栗を料理の素材にするのならば、圧をかけるのは2分以下の方が良いと思います。


    確かに、きれいに割れて、温かいうちなら指で簡単にむくことができます。

総菜

大小を問わずスーパーの食料品売り場に行けば、総菜として野菜料理を売っています。
スーパーでなくても、コンビニでさえ、総菜を売っているところも多くなりました。
きんぴらごぼうやひじきの煮物などは、それだけで十分、野菜としての一品になります。ポテトサラダやゴボウサラダ、中華サラダなども、自炊の食卓をより楽しくしてくれます。

自分も、自炊を初めて最初の頃は、きんぴらごぼうやひじきの煮物などをよく買ってきました。

でも、総菜って、それなりの値段だし、このくらいなら自分でも作れるのでは?と思ったら、作ってみましょう。
ゴボウのささがきに少し手間がかかるので、ささがきではなくせん切りで作ればより簡単にできます。

きんぴらごぼうのレシピ
ゴボウ 1本
ニンジン 1本
サラダ油 大さじ1
鷹の爪 1本
しょうゆ 大さじ2
みりん おおさじ2
ごま油 少々
  1. ささがきにして水煮してあるゴボウを使うと楽に作れます。丸ごと一本のゴボウを買えば、ささがきでもせん切りでも好きなやり方ができます。
  2. 丸ごとのゴボウで、泥付きのものはていねいに泥を洗い落とします。泥が落ちれば、皮をむく必要はありませんが、気になるようなら、包丁の背のほうで、ごしごしこすれば簡単に薄く剥くことができます。
  3. 包丁を寝かせた状態で、ゴボウの端っこのところで腕を左右に動かせば、自動的にささがきを作ることができます。(水を張ったボウルにうけて、あく抜きを同時にしてください。)
  4. ニンジン:1本はせん切り器でせん切りにします。(もちろん、包丁でせん切りにしてもかまいません。)
  5. フライパンにサラダ油:大さじ1を入れ、強火で熱します。(少しぴりっとしたのがよければ、ここで鷹の爪(とうがらし):1本の種を抜いて小口から輪切りにしたものを入れてください。)その後、ささがきにしたゴボウとせん切りにしたニンジンを同時に入れて炒めます。
  6. 全体にしんなりしてきたら、中火の弱火にして、みりん:大さじ2、しょうゆ:大さじ2を入れてまぜてください。(もし、ゴボウが大きい場合は、味が薄くなるので、みりんとしょうゆをそれぞれ大さじ1ずつ足します。)アルミホイルを落としぶたにするか、フライパンにふたをして、5分ほど蒸し煮にします。
  7. 香り付けにごま油を全体に少し垂らしてから、中火の強火でまぜ、残った水分があらかたなくなれば完成です。

レンコンを薄切りにして加えてもおいしいです。
また、ゴボウもささがきではなく、適当な長さに切って、それを縦方向にせん切りにすれば、より歯触りがしゃきしゃきしたきんぴらごぼうになります。
自分で作れば、その辺も自分の好みに仕上げることができます。


真ん中の小皿が、レンコン入りきんぴらごぼうです。

ドレッシング

サラダの味は、かなりドレッシングの味に影響されます。
気分で使い分けられるように、
自分は、主に、

  • シーザーサラダドレッシング
  • バジルドレッシング
  • ごまだれ

を常備していました。
ドレッシングは、スーパーの売り場の棚にずらっと並んでいますが、たとえば、キューピーのシーザーサラダドレッシングテイスティテイスティドレッシング バジル&チーズを買っていました。
また、ごまだれは、実家の近くにある産直販売所で売られているものを使っていました。
このごまだれは、味だけではなく、原材料名の欄が非常にシンプル(当たり前そうなものしか入っていない)という点でも気に入っていました。

根菜サラダのレシピ(一人分×2食)
  ニンジン 1/2本
  ゴボウ 1/2本
  サトイモ(小さめのもの) 2個
  マヨネーズ 大さじ1
  ごまだれ 大さじ1
  1. こんな野菜でサラダを」の「サトイモ、ゴボウ、ニンジン」をあえていたドレッシングは、マヨネーズとごまだれを等量混ぜたものです。
  2. マヨネーズだけだと油っぽさが出てしまったり、ごまだれだけだと根菜をまとめるには弱い感じがしますが、この二つを混ぜると、さっぱりしていてかつこくがあるドレッシングになります。
  3. 乱切りにしたニンジン、ゴボウを電子レンジなどでゆでます。
  4. サトイモも、皮付きのまま電子レンジなどでゆでます。(サトイモは、ゆでると簡単に皮をむくことができます。)
  5. サトイモは、ニンジンやゴボウと釣り合う大きさに切ります。
  6. 野菜が冷めてから、この根菜用ドレッシングであえます。
  7. 残った分は、冷蔵庫で保存します。

上の皿が、この根菜サラダです。

このblogについて

注目

単身赴任で自炊をされている方は、けっこう多いのではないでしょうか?
そして、健康のためにもっと野菜を食べなくちゃ、と思われている方も。
そんな方々に、自分の経験が役に立てば良いな、と思ってこのblogを綴っています。

「お手軽」メニューを選んで、
手軽に野菜をとるためのヒントを見つけてください。

できるだけわかりやすい書き方で、正しい内容を心がけていますが、
修行不足で、意味不明だったり、書き足りなかったり、もしかしたら、誤ったことを書いてしまったりすることもあるかもしれません。
そんなときは、ぜひ、「お問い合わせ」のページからご連絡ください。

どうかよろしくお願いします。

こんな野菜でサラダを

サラダのレシピ、というよりは、こんな野菜の組み合わせでサラダを作ってみた、という実践報告です。

  • ジャガイモ、ニンジン、ホウレンソウ
    • ゆでてから1cm厚の輪切りにしたジャガイモと、せん切りにして電子レンジでゆでたニンジン、ゆでたほうれん草、のサラダです。
    • (右上の皿)
  • トマト、ミズナ(キョウナ)、ニンジン
    • 適当な長さに切ったミズナに、くし形に切ったトマトと、せん切りにして電子レンジでゆでたニンジンをのせたサラダです。
    • (右の皿、ゆでた鶏胸肉を添えています)
  • サトイモ、ゴボウ、ニンジン
    • ゆでてさいころに切ったサトイモ、乱切りにしたゴボウ、ニンジンをマヨネーズとごまだれであえたサラダです。
    • (上の皿)
  • キャベツ、ニンジン、パセリ
    • せん切りにしたキャベツとパセリ、せん切りにして電子レンジでゆでたニンジン、カニかまをマヨネーズであえたコールスローです。
    • (右上の皿)
  • フルーツトマト、コマツナ、ピーマン
    • ゆでたコマツナの上に、フルーツトマトとピーマンをのせたサラダです。
    • (左上の皿、カニかまを添えています)
  • トマト、レタス
    • 手で割ったレタスの上に、くし形に切ったトマトをのせたサラダです。
    • (右の皿)

サラダ

野菜をとらなくちゃ、というときに、イメージするのはサラダでしょうか。
食べやすく調えた野菜にドレッシングなどをかけるか、
またはドレッシングなどであえたものを盛りつける料理です。
ポテトサラダやごぼうサラダ、マカロニサラダなど、
すぐ食べられるようにしたものを総菜として売っていますから、
それを買ってきて皿に盛りつければ、野菜の一品になります。
(ただし、マカロニサラダは、野菜がほとんどないようなものもあるので注意してください。)
少しだけ手をかけても良ければ、
サラダ用のカット野菜を買ってきて、ドレッシングをかければ、
より、新鮮な歯触りの野菜を味わえます。

サラダの味は、ほとんど、ドレッシング類で決まります。
自分は、シーザーサラダ風のドレッシングと、ごまだれ、バジル風味のドレッシングを常備していました。

総菜やカット野菜は高い、と思われるなら、
自分で作ることも、もちろんできます。
たとえば、こんな野菜の組み合わせでもサラダが作れます。

保温鍋

単身赴任が決まって、まっさきに『買わなくちゃ』と思ったのが、サーモスの保温鍋でした。
調理器具として必須ではないと思うのですが、
結果的に、ご飯を炊いたり、和風の煮物を作ったり、洋風のシチューやラタトゥイユをつくったりと、よく使っていました。

ジェノベーゼソース

ジェノベーゼソースは、イタリアのジェノバのソースということらしいですが、
(Wikiでは、ジェノベーゼペーストとして説明されています。)
ゆで上げたパスタにからめれば、ジェノベーゼパスタのできあがりで、
パスタ以外でも、焼いたフランスパンや食パンに塗ったり、
温かいご飯にまぜておにぎりにすることもできます。
(もちろん、おにぎりにしない混ぜご飯状態でもおいしい。)
でも、買うとそれなりの値段はするし、
実は、自分は、松の実の風味がそんなには好きではありません。
なので、自作。
ジェノベーゼソースは、本場では家庭ごとのレシピがあるらしいので、
ちゃんと作るのは大変そうですが、
ジェノベーゼソース風、なら、簡単にできます。

レシピ
ジェノベーゼソース

  1. バジルの葉を適宜用意します。少し大ぶりなパスタソースの瓶に一杯作ろうと思うと、大きめのザルにいっぱいくらいのバジルが必要です。
  2. バジルの量に応じて、松の実を用意します。自分は、松の実の代わりに、カシューナッツを使います。
  3. フードプロセッサーやミキサーにバジルの葉と松の実、にんにくを入れ、オリーブオイルを入れてからすりつぶします。オリーブオイルは少なめにしておいて、足りなければ後から注ぎ足します。
    • (松の実の代わりに、カシューナッツを入れています。)
  4. すりつぶした状態で味を見て、やや塩辛い目に岩塩などで味を調えます。
  5. 保存用のビンに入れ、オリーブオイルを上から少し注ぎ足してオイルの層ができるようにすると、変色せずにジェノベーゼソースを保存できます。