浅漬けのもと

あっさりした浅漬けは、どんなおかずとも合わせることができ、かつ、「野菜」としての働きも期待できるので、冷蔵庫に常備しておくと重宝します。
「浅漬けのもと」という調味液が売られているので、野菜をその調味液に浸けて一晩おけば、簡単浅漬けのできあがりです。
浅漬けにしたい野菜を、一口大などに切ってからポリ袋に入れて、浅漬けのもとを全体に行き渡る程度に注ぎます。できるだけ空気を抜いてポリ袋の口を閉じ、お椀などの深めの器に入れておけば、野菜全体に調味液が行き渡りやすくなるし、使用する調味液も少なくて済みます。
急ぐ場合は30分程度漬けておくだけでも食べることはできますが、浅漬けとして食べるには一晩ほど冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。

大根やキュウリのような固まりになった野菜だけでなく、大根葉や水菜などの葉物もおいしく食べることができます。
特に、大根葉は浅漬けにすると思ったよりもおいしく、βカロテンなどの栄養も豊富なので、もし、スーパーに葉付き大根と葉を落とした大根が並べられているなら、迷わず葉付き大根を購入してください。
ただし、葉付きのものは消耗が激しいので、持ち帰ったらすぐに葉っぱの部分を切り離して、葉と根を別々に保存します。
また、もともとは京野菜として鍋料理などに使われた水菜も、浅漬けにするとおいしく、かつ、たくさん食べることができます。
水菜は、サラダに入れるとみずみずしい緑色としゃきしゃきした茎の歯触りを楽しめますが、それほどの量を食べることができません。けれども、浅漬けにすると、色合いや歯触りだけでなく、「野菜」としての働きを期待できるくらいの量を食べることもできます。
もし、スーパーで安く売っていることがあれば、ぜひ、試してみてください。

「浅漬けのもと」は、意外と簡単に作ることもできます。

浅漬けのもとのレシピ(500mL)
  だし汁 500mL
  しょうゆ 大さじ3
  米酢 大さじ2
  みりん 大さじ1
  小さじ2
  鷹の爪 1本
  1. だし汁は、・出汁パックを煮出す、または、・出汁のもとを水に溶かす、などして作ります。だし汁を煮出した場合は、室温になるまで冷まします。
  2. 鷹の爪は、中の種を箸などで掻き出して小口切りにします。すでに小口切りにした鷹の爪も売っているので、それを買ってくれば手間がかかりません。
  3. だし汁に、すべての調味料を入れてよくかきまぜ、特に塩をよく溶かします。

できあがりは、こんな感じ。
浅漬けのもと

今回は、水菜を浅漬けにしてみました。
ポリ袋を使って漬け込んで一晩おけばできあがり。
水菜漬け込み

ジップロックコンテナなどに移し替えて冷蔵庫で保管すれば、しばらく浅漬けが楽しめます。
水菜の浅漬け

自炊に野菜をプロジェクト-5

今回は、実際に野菜を送るとしたらどんなものを送ると良いのか、という観点で、いくつかの野菜を送って試してみることにしました。
前回は、そもそも冷凍で野菜を送り出して、ちゃんと届くのか?というところを検証したかったので、内容は冷凍ホウレンソウのみだったのですが、今回は、ホウレンソウだけではなく、単身赴任の時に自分がゆでてストックして重宝していた野菜も送っています。
N氏からも協力の申し出をいただいたので、H氏とN氏の二人に、「自炊に野菜をプロジェクト-4」で箱詰めしていた野菜を送りました。

まずは、N氏。
N氏開封-1
N氏開封-2

単身者にとってうれしいのは「下ごしらえ済み」ということ。つまり温めて味付けすればすぐ食べられるという点なのだ。
何をつくろうか、ではなしに、どんな味付けをしようかと考えるだけ。


次に、H氏。
H氏開封-1
H氏開封-2

野菜到着しました。
小さい冷凍庫なので、自分のストック分と合わせ、満杯になってしまいました。
頑張って消費していきます。


果たして、どの程度、この野菜がお二人の食卓に登場できるのか、引き続きご連絡をいただけることになっています。

自炊に野菜をプロジェクト-4

単身赴任のお父さんに見立てた協力者に送るべく、買ってきた野菜を下処理して冷凍し、梱包して送り出しているのですが、今回は、梱包に使っている資材と送料について紹介します。

自炊に野菜をプロジェクト-1」でも紹介しましたが、梱包に使っているのはホームセンターで買ってきた発泡スチロールの箱で、300円弱くらいで買えます。
梱包

この箱は、宅急便で80サイズと呼んでいる大きさに合わせてあります。
この大きさでも、冷凍した野菜を詰めてみると、結構たくさん入ります。
箱詰め

内容物
左上から右に向かって、

  • トマト
    • 生のまま冷凍しました。本来は生食用の品種ですが、解凍すると皮がむけるので、少し溶け始めててから包丁で小さく切り、少なめの水と固形スープでトマトスープなどに使ってもらうことを期待しています。
  • ブロッコリー
    • 一口大程度に切って、ゆでてから冷凍しました。
  • ホウレンソウ(2袋)
    • ゆでて、5cm程度に切り、適当な量に分けてそれぞれをラップに包み冷凍しました。
  • ニンジン(2袋)
    • せん切りにして電子レンジでゆでてから、適当な量に分けてそれぞれをラップに包み冷凍しました。
  • ジャガイモ(2袋)
    • ゆでて、薄皮をむき、輪切りにして冷凍しました。

となっています。

生の野菜にしてどのくらいの量になるかというと、ホウレンソウ:4把、ブロッコリー:1株、トマト:2個、ジャガイモ:4個、ニンジン:2本、ぐらいを入れることができます。特にホウレンソウのような葉物はゆでると体積が小さくなるので、冷凍して送るのには適しているようです。
野菜フルキャスト

生の野菜のイメージとしては、こんな感じです。
当初、ハクサイをゆでて入れようと思っていたのですが、それをニンジンに代えたので、この画像でハクサイの位置にニンジンが写っていると想像していただければ……



送料は、徳島から東京までクール宅急便(冷凍)で送って、1,370円でした。

みかん

今年の冬は、温州ミカンをたくさん食べている。
みかん

徳島県というミカン生産県に育ったので、子供の頃は、冬になるとミカン箱が複数個、家にあるのが当然で、手のひらが黄色くなってしまうくらいよくミカンを食べていた。
けれども、だんだんミカンを食べなくなって、ここ10年ほどは、ほとんど食べていなかったように思う。
特に、年をまたいだミカンは、

  • 皮と実の間にすきまができて皮がふかふかになり、実もみずみずしさに欠けている、
  • 酸味がなくなってしまって締まりのない甘さだけの味になっている、

という惨状で、おいしくない、という意識が染みついていた。
ところが、このシーズン、ミカンが好きな両親のために、と思って買った温州ミカンを食べてみると、これが意外とおいしい。
確かに、見た目おいしそうなのを選んでは来たけど、それにしても、これはきっとまぐれに違いない。
5kgの箱なので、すぐになくなってしまって、引き続き同じ生産者の方のミカンを買っていたら、年を越えた頃になっても、相変わらずおいしい。
あれ?ミカンって、こんなにおいしかったっけ?
ミカンの箱に書かれている品種は「片山うんしゅう」だった。
あわててネットで検索してみると、「片山うんしゅう」は、高糖系温州の品種で、しかも、徳島県で新しい品種として発見(枝変わり)されたらしい。
初めて聞く品種のような気がしたが、野菜ソムリエのテキストにも……、あ、書いてあった。
たぶん、品種も、貯蔵方法も、いろいろ改良されてきているんだろうけど、ミカンのおいしさを再発見してなんだか得をした気分。

  • 厚生労働省は、生活習慣病の予防のために、「野菜を一日に 350g 、果物を一日に 200g 食べる」ことを推奨している。
  • 推奨された量を食べるのはかなり意識しないとむつかしいけど、果物に関してはみかんは心強い味方。
  • Sサイズのミカンでも、1個あたり70g程度はあるので、だいたい3個食べれば、一日の推奨量を食べることができる。

「片山うんしゅう」が出回る時期は終わってしまったので、これからは「十万うんしゅう」などの品種がメインになるようだが、まだしばらくは再発見したミカンのおいしさを楽しめそう。

自炊に野菜をプロジェクト-3

プロジェクトに協力していただいているH氏が、前回送ったホウレンソウと市販の冷凍ホウレンソウとの比較もしてくれたので紹介します。
H氏の近所のイオンで、プライベートブランドの冷凍ほうれん草を購入されたということです。

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市販のは、水気がなく、パサパサ感がありますが、解凍したらしっとりしてちょうど良い状態になりました。


20140121-1

解凍したホウレンソウとくずした絹ごし豆腐で簡単白和えにして、酒の肴にして食べてます。お手軽でいい感じです。
でも、よくよく味わうと、近藤さんが送ってくれた方が、ほうれん草の水気があって、味も美味しいです。


市販の冷凍ホウレンソウに比べれば、やはり新鮮な分、おいしいというのはありそうです。
また、

  • 強制的に送りつけることで、野菜を食べる動機付けをより強力にできる、
  • どんなホウレンソウを食べているのか、確認できる、

というのも、市販のものにはない利点でしょう。
ただ、下ごしらえして送る手間と送料を考えると、経済的には、市販の冷凍ホウレンソウのほうに分があるかもしれません。

自炊に野菜をプロジェクト-2

プロジェクトを手伝ってくれているH氏が、画像とその解説を送ってくれたので、それを紹介します。
(画像の右側に、送ってくれた解説を載せています。)
今回、荷物は、冷凍したホウレンソウを梱包した発砲スチロールの箱と、ごまだれとドレッシングを入れた箱の2つでした。

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届いた荷物


送ったホウレンソウは、冷凍状態で無事届いたようです。

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冷凍のほうれん草は、カチカチの状態です。
水をしぼったのと、つゆだく的なものと見た目のの違いはありました。
解凍して白和えにするなら、しぼったものがいいと思ってまずはそちらを使いました。


自分が単身赴任中によく使ったごまだれとドレッシングも送りました。

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送っていただいたゴマドレは抜群にウマー!これは野菜を食べる十分な動機付けになるな。


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これから解凍してみます。


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解凍したほうれん草に、絹ごし豆腐をくずしてのせました。
解凍は、ルクエのシリコンスチーマーで500W2分。加熱時間はもう少し短くても良いかも。


もう一つのドレッシングは、コールスロー用のカット野菜に使っていただいたようです。

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こんなのもお手軽なんで


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今日の朝食兼昼食。
塩サバ、ほうれん草の白和え、ほうれん草とかぼちゃの味噌汁、コールスロー、あと納豆。


やはり、野菜を送りつけるだけよりも、おいしく食べる手段を同時に提供したほうが良さそうです。
ちなみに、この白和えはH氏の定番になったようです。

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今や簡単メニューの定番になった簡単白和えと、ニラたまごでビールの晩酌。


(H氏のご指摘を受けて、メール文面をちょっと変更しました。2014/01/21 15:00)

自炊に野菜をプロジェクト-1

単身赴任などで家族と離れて暮らされている方の夕食は、コンビニ弁当などを買ってきて食べるか、「そざい」ではなく「そうざい」を買ってきて食べる、いわゆる中食(なかしょく、または、ちゅうしょく)が多いのではないでしょうか。

野菜を食べなくちゃ、と思っている方の中でも、自分で野菜を買ってきて、切ったり、炒めたり、ゆでたり、という調理までする人は、少数派なのではないかと思います。
『自炊で野菜を応援blog』と銘打っているからには、少しはそこらへんを何とかすべく、自炊に野菜をプロジェクト、というのを立ち上げてみました。
自炊に野菜をよりたくさん取り入れてもらうために、単身赴任者を送り出している側から野菜を送りつけてみてはどうだろう、という発想です。
スーパーでそうざいとして売られているサラダの中には、これだけの質の野菜をこの価格で提供してくれるのならむしろお買い得なのではと思うようなものもあって、なかなかあなどれないのですが、カット野菜などとあわせて、そのあたりは、別の機会に検討することにして、まずは、送りつけるところに着目しています。

プロジェクト、と言っても、自分一人でやっているものなので、送りつけた野菜を受け取ってくれる協力者が必要です。
そこで、以前に勤務していた会社で一緒に働いていた方のうち、単身赴任である程度自炊されている方にお願いし、送りつけた野菜の受け取りと活用をお願いしました。
野菜を買ってきて、調理して、というのはかなり手間がかかります。ですから、そこをクリアすれば、自炊にもっと野菜を取り込んでもらえるようになるのでは、と考えられます。その仮定を検証するために、旬のホウレンソウをゆでて、切って、冷凍し、それを送りつけてみることにしました。

  • 送りつけたホウレンソウが、果たして役に立つのか?
  • そもそも、冷凍したホウレンソウが、無事に凍ったままで届くのか?

試してみないとわかりません。

一番最初なので少量から始めることにして、ホウレンソウを一把、ゆでて、3cmくらいに切り、一食分ずつ冷凍します。
それを、ホームセンターで買ってきた発泡スチロールの箱に入れ、クール宅急便の冷凍タイプで送りました。

結果は、「自炊に野菜をプロジェクト-2」で報告します。

アカデミックレストラン-GINZA kansei ×野菜ソムリエ+東京農大生→??

アカデミックレストランとして開催された「GINZA kansei ×野菜ソムリエ+東京農大生→??」に参加しました。
アクティブ野菜ソムリエの牛原琴愛さんがナビゲートということで、いったいどんなことになるんだろうと興味津々です。牛原さんとは以前、別のイベントのワークショップでたまたま一緒のグループになり、てきぱき物事を進めていくことのできる方だなあ、と感心させられたことがあるので。

席にはメッセージカードと、薔薇を模した松かさが。
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この松かさは、てっきりお店のサービスの方が作られたのかと思っていたら、どうも牛原さんがご自身で彩色までされたご様子。しかも、野菜を提供していただいた栃木県の農業大学校からもたらされた松かさらしい。手書きのカードといい、やるならここまでやらないといけないんだな、と、これだけでも十分勉強になった気分なので、後は、出てくる料理をおいしくいただくことに専念することに。

スープはカブとオオムギ。カブの濃厚だけどさらっとした口当たりと、スープの底に潜んでいる大麦のつぶつぶが対照的。
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次は、ホウレンソウとサトイモに生ハム。ホウレンソウは一株、生のまま、どん、と。シェフ曰く「ゆでようと思っていたが、食べたみたら芯が甘かったので、そのまま生で。」大胆。
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魚料理はカキフライ。
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個人的には、このニンジンのペーストに一番興味を引かれて、いったい、元になったニンジンはどんなニンジンなんだろう、と。スライドで写真が紹介されていたけれども、実物も見てみたかった。

肉料理はジビエとしてのイノシシ。
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席が、ちょうど、このイノシシ肉を供給されている那珂川町の担当者の方と隣り合わせだったので、いろいろなお話を伺った。増えすぎて食害が問題になっているイノシシを食肉として処理できる設備を整えていることや、そもそもイノシシが増えすぎた一因として地球温暖化の影響も考えられることなど。
シェフによれば、イノシシ肉をあらかじめ漬け込み液に浸してから、脂肪分を補うために網脂で包んでローストしたとのこと。ハムのような味だけれども、ほろほろと肉の繊維がほぐれる柔らかさ。

デザートはにっこり梨と紫芋。
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料理がおいしかったのはともかくとして、ヘタをすれば空中分解してしまいそうなこんな難しい企画をとりまとめられた牛原さんはやっぱりただ者ではないんだな、と再認識した次第でした。

塩レモン -その後

先日作った塩レモンがどうなったかというと、
塩レモンその後

こんな感じになっていて、液体部分がやや少ないので、本当はレモン果汁を追加するべきだったのかもしれない。
でも、十分、食べられる時期にはなっているようなので、ヨーグルトドレッシングを作ってみた。

塩レモン入りヨーグルトドレッシングのレシピ
ヨーグルト 1カップ
小さじ1
塩レモン 1切れ
粉末ブイヨン 1つまみ
  1. 塩レモンは、種が残っていたら取り除き、みじん切りにします。特に皮の部分は、できるだけ小さくみじん切りにして、口当たりを良くします。
  2. ヨーグルトに塩と塩レモン、粉末ブイヨンを入れ、よくかき混ぜます。塩の代わりに、クレージーソルトなどを使うと、その風味も加わった味になります。
  3. 生野菜にかけるドレッシングや、ゆでた野菜のディップとして利用してください。

これを使って、以前も作った、ハクサイとリンゴのサラダを作りました。(今回は、さらに、ゆでたコマツナ入り。)

白いイチゴ

大阪で開催された「ベジフルラボいちご」に参加し、「古都華」、「ゆめのか」、「淡雪」の3品種を食べ比べてみました。
「淡雪」はチョコレートの名称ではなくて、熟しても色白なイチゴで、香料で香り付けしているのかと思うような良い匂いがします。アグリ技研株式会社が開発した品種です。
2014-01-11 13.28.55

自分が一番おいしいと思ったのは「古都華」で、とても濃厚な味でした。
ただ、残念なことに、大規模に出回る品種ではないとのことで、もう一度食べるには、奈良県の産直販売所を尋ねてみなければならないようです。
2014-01-11 13.28.51