新じゃが

おかずとしてのジャガイモの一番簡単な料理は、電子レンジで加熱してから皮をむき、輪切りなどにして「マヨネーズ」や「ドレッシング」または「しょうゆバター」などをかける、というところだろう。
(電子レンジでのジャガイモの調理時間の目安は、こちらを参照してください。)
電子レンジでの加熱なら、お湯を沸かしたりする必要もないし、また、面倒な皮も、つるっ、っとむけるようになる。ただ、皮をむく作業はジャガイモが熱いうちにやらないといけないので、キッチンペーパーの類を使って熱さよけにするとよいだろう。

けれども、この季節、「新ジャガイモ」が手に入ったときは、ぜひ、もう少しだけ手の込んだ料理にもトライしてみよう。今回、参考にしたレシピはこちら

新じゃがは、皮が柔らかいので、ピーラー(皮むき器)などを使わなくても、たわしや包丁の背でこするだけで、簡単に皮をむくことができる。皮が柔らかいということは、そもそも、皮をむかなくてもいいくらいなんだけど、やはり食べたときに、口の中に残る感じがあるので、皮付きフライドポテトのようなもの以外は、皮をむいて食べるほうがおいしいと思えるだろう。

新じゃが新じゃがは、小さめの新じゃがを選んで、たわしでこすって皮をむき、残ったところは包丁の背で軽くこすってこそげ落とす。
今回使ったのは、小さめのメークイーンだけれども、どんなジャガイモでも大丈夫。
もし、皮をむいた状態で緑色がかったジャガイモがあれば、包丁かピーラーで、全体にうすく緑色の部分を削り取る。明るいところで保存すると、ジャガイモはすぐ緑色になってソラニンなどができ、灰汁っぽい味がしたり、お腹を壊すこともあるので、必ず、ジャガイモは、暗いところで保存する。

ジャガイモ用タマネギレシピでは、新玉ねぎを使うことになっているけれども、普通のタマネギのストックがたくさんあったので、それで作る。
タマネギは、縦半分に切った後、丸い模様が見える方向で5mmくらいの厚さに切る。
そして、鍋にバターを溶かし、タマネギが全体にやや透明になるくらいまで中火でじっくり炒める。

新じゃがのバター煮炒めたタマネギの鍋にジャガイモを入れ、ジャガイモがひたひたになるくらいの水をたして、コンソメスープの素を水の分量分加えて、ジャガイモが、竹串を突き刺してみて、すっ、と入るくらい柔らかくなるまで煮る。
ということで、今日の晩御飯は、鮭の切り身の大根おろし添え、コマツナと油揚げの煮浸し、ニンジンのマリネ、そして、ジャガイモとタマネギのバター煮、でした。

新ショウガのコンフィチュール

いつもの直売所で、立派な新生姜を見つけたので、久しく作ってなかったショウガのコンフィチュールを作ることに。
千切り器で針生姜のようにしてもいいけれども、今回は、フードプロセッサーで一気につぶしてしまうことに。よりきめ細かいのがよければ、すりおろすのが一番よろしいかと。どの形状も、一長一短があるような気がするけれども、ヨーグルトにかけたり、調味料の一部に使う予定なので、多少のきめの粗さはあるけれども、お手軽なフードプロセッサーで良いことにする。
いつも使っているショウガのコンフィチュールのレシピはこちら

新ショウガいわゆるひね生姜よりも、新ショウガで作るほうが辛みが穏やからしい。

ショウガと砂糖フードプロセッサーで細かくつぶしたショウガに、同じ重量の砂糖(ショウガなので、上白糖よりこくのあるサトウキビ糖で)を混ぜて、しばらく置く。

つけ置きショウガの水分が出て、砂糖が溶けた感じになったら、火にかけてかき混ぜながら少し煮詰める。

レモン汁火から下ろして、酸味付けにレモン汁を加えてできあがり。

ショウガのコンフィチュールの場合は、だいたいレモン汁とか、ま、いいか、とスルーしてしまうことが多いんだけれども、今回は、たまたま冷蔵庫の中に以前もらった「うちの庭で穫れたので」レモンが残っていたので、惜しげなく絞って加えることにした。

ショウガのコンフィチュールは、プレーンヨーグルトを食べるときに使うことが多いけれども、いかにも「体温上昇させます」的な薬効を期待させる味は、朝食のお供としてなかなかよろしいかと。ショウガの風味を効かせた調味料には、だいたいの場合、このコンフィチュールを利用することができるので、そういう意味でも作り置きすると重宝する。

野菜売り場で晩御飯(豆苗と豚肉の炒めもの+ズッキーニとごぼうの温サラダ)

某日、某スーパーの野菜売り場で、今日の晩御飯を組み立ててみた。

DSC_0585ズッキーニはカボチャの仲間で、くせがなく、煮ても焼いても、もしかしたら生でも食べられる野菜なので、とりあえず確保。

DSC_0586今日はゴボウも「93円均一」になっているので、ズッキーニと合わせて、温サラダのようなものにすることにしてこれもお買い上げ。

ズッキーニとごぼうの温野菜のレシピ(2人分)
  ズッキーニ 1本
  ゴボウ 1/2本
  ツナ缶 1/2
  少々
  オリーブオイル 大さじ1
  1. ゴボウの風味を活かすために、たわしなどで泥を洗ったら、皮はむかずに、気になるところを包丁の背でこすって落とすくらいにする。
  2. ゴボウを、3mmほどの厚さに斜めに切る。
  3. ズッキーニはヘタを切り落として、全体を長さ方向に3等分し、1cmほどの厚さの薄切りにする。
  4. オリーブオイルをフライパンに熱し、強火のままゴボウを入れて少し焦げ目が付くのを待ってから裏返す。(油がはねるので、できるだけ水気を切っておく。)
  5. ゴボウの両面に焦げ目が付いたら、ズッキーニを入れて、中火にしてざっと炒め合わせる。
  6. ツナ缶を入れて混ぜ合わせ、塩で味を調える。(ツナ缶がなければ、しょうゆと和風ダシの素で味を調える。)

これで、野菜が一皿できた。
次にメインディッシュとなりそうなものを物色。

DSC_0582シイタケ。キノコのうまみは、肉や魚、野菜とは違うもので、買って帰れば、たいていの料理にさらなるおいしさを提供してくれる。菌床栽培のおかげで安価に買えるのはありがたいこと。

DSC_0583メインディッシュは、シイタケとトウミョウで、豚肉の細切れと炒めて、味噌で味つけ。

トウミョウと豚肉の炒めもののレシピ(1人分)
  豚肉細切れ 80g
  シイタケ 1/2パック
  トウミョウ 1パック
  味噌 大さじ1/2
  オリーブオイル 大さじ1/2
  1. シイタケに付いている菌床などの異物をさっと洗い流し、石突きを取ってから、細切りにする。
  2. トウミョウは根元から2~3cmのところを料理用はさみなどで刈り取り、さらに、半分の長さに切る。
  3. フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、豚肉を入れて、全体の色が変わるまで強火で炒める。
  4. シイタケを入れて、中火にし、シイタケが濡れたような感じに煮えるまで炒める。
  5. フライパンに味噌を入れて、豚肉とシイタケに味を付け、トウミョウを入れて混ぜ合わせる程度に炒める。

トウミョウはほとんど炒めず、予熱で火を通すくらいにし、しゃきしゃきした食感を活かす。
トウミョウは少なくとももう一回は収穫できるのでトライしてみてください。

野菜売り場で晩御飯(蒸し春キャベツのフレッシュトマトソースかけ)

某日、某スーパーの野菜売り場で、今日の晩御飯を組み立ててみた。

バジル早くもバジル。フレッシュバジルの香りは食欲をそそるし、値段もこらえ頃の感じがするので、とりあえずこれは確保して、何かとあわせて、アルコールのアテに。

まいたけマイタケは菌床栽培されるようになってから、手が届くような値段で売られるようになり、味もさることながら、手でちぎるだけでよい、というお手軽さが魅力のキノコ。今日は「均一」商品になっていることだし、これを買ってアヒージョに。マイタケはそれほど香りが強くないので、バジルともけんかしないだろうという予想。

マイタケのアヒージョ風のレシピ(1人分)
  マイタケ 1/2パック
  ニンニク 1片
  フレッシュバジルの葉 3枚
  少々
  コショウ 少々
  オリーブオイル 大さじ3
  1. マイタケをざっくりと縦方向に一口大の大きさに手で切り裂き、同時に菌床などの異物が混じっていないことを確認する。
  2. ニンニク1片を薄めの輪切りにする。
  3. フライパンにオリーブオイル大さじ3(マイタケがしんなりしたときに、フライパンを傾ければなんとか浸かるくらいの量)と切ったニンニクを入れて中火にかける。
  4. ニンニクの香りが立ってきたら、マイタケを入れて、フライパンを少し傾けて揚げ煮のような感じでマイタケに火を通す。
  5. しんなりして、全体に透明感が出てきたら、塩とコショウで味をやや強めに調える。

どう料理してもおいしいマイタケなので、アヒージョ風もあっさりめで。
一人で食べるのなら1パック全部は多すぎるので、半分使うことにする。残りは、繰り延べで数日は十分大丈夫なので、乾燥しないようにジップロックバッグに入れて冷蔵庫へ。
バゲットの薄切りにのせて食べるとよいが、ご飯にのせてもおいしい。
これでまずはアルコールのアテはできた。

次に、メインディッシュの付け合わせとなり得るような野菜料理を。

ブロッコリーそこで目に付いたのがブロッコリー。野菜としての栄養も多く、葉物野菜に比べると固まりで扱うことができるので、調理も盛りつけもしやすいかもしれない。ブロッコリーを1本買っても、一人では食べきれないけど、小さく切り分けてゆでるか蒸すかしておけば、しばらくは冷蔵庫で保存できる。

キャベツただ、季節感から言うと、春キャベツのほうがぎりぎり春らしい気がするので、今日はこちらを選択することにする。

蒸し春キャベツのフレッシュトマトソースかけのレシピ(1人分)
  春キャベツ 1/8~1/6玉
  トマト 中1個
  ニンニク 1片
  フレッシュバジルの葉 3枚
  少々
  コショウ 少々
  オリーブオイル 大さじ2
  1. まず、トマトソースを作る。トマトの皮は湯むきして、1cm角ぐらいのさいの目に切る。
  2. ニンニクは半分に切って、それぞれを包丁の平らな部分で押しつぶす。
  3. フライパンにオリーブオイル大さじ2とつぶしたニンニクを入れ、ニンニクのまわりから泡が出るようになるまで強火で加熱する。
  4. 強火のまま、フライパンにトマトを一気に入れる。油がはねるので注意する。
  5. トマトから水分が出るので、若干とろみが付くくらいまで煮詰める。
  6. 塩でやや強めに味を調え、バジルを小さくちぎって散らして、火を止める。
  7. 次に春キャベツを蒸す。春キャベツは、全体をくし形切りにして1/6~1/8玉を使う。
  8. 皿にキャベツをのせて軽くラップをかけて電子レンジで蒸す。(電子レンジに、蒸し野菜の機能や、あたため機能がついていれば、それらを使うとほどよく蒸し上がる。)もしくは、浅めに水を張ったなべを強火で沸騰させてから、キャベツをのせた皿を入れて、しばらく弱火で加熱してもよい。
  9. 蒸し上がったキャベツに、トマトソースをかける。

メインディッシュには、白身魚のムニエルや、鶏肉のピカタなどの、比較的あっさり目のものが合うだろう。
このトマトソースは、アヒージョと同じように、バゲットの薄切りに添えてもおいしい。

  • トマトの皮は、ソースにしたときに口に残りあまりよろしくないので、手間を惜しまないのなら湯むきしたほうが良い。特に、ちょっと大切な人に出す場合などは、湯むき(または冷凍してから解凍)して皮を除くべき。
    トマトは比較的皮がしっかりしている野菜なので、冷凍庫に余裕があるなら、ジップロックバッグに入れて冷凍して保存するといつでも使えて便利。解凍すれば皮がむけるので湯むきの手間もかからない。
  • 春キャベツは、外側の葉が傷んでいれば外すが、捨てずに取っておき、残ったキャベツの切り口に外した葉っぱを当てて、ジップロックバッグに入れて、冷蔵庫で保存すればより保存性が高まる。

レタスこれ以外で見つけたのがレタス。
レタスは、サラダにしかできない、と思っている人も多いだろうけど、手で大きめにちぎるように割って、豚肉とさっと炒めた後で、かたくり粉でとろみを付けると、おいしい炒めものができる。残念ながら、野菜としての栄養はそれほど豊富ではないので、彩りを補う意味でも、ニンジンのせん切りなどを少し加えるとよろしいかと。

古代米甘酒

古代米でご飯を炊くと、ほんのりと古代米の色が付くので、これで甘酒を造ると、きっと楽しいだろうな、と思っていて、そのままになっていたのをやっと実行。
甘酒は、おかゆを米麹の出す酵素で糖化したものなので、アルコールはほとんど含まれていないのでそれで酔っ払えるような飲み物ではない。
甘酒は冬の物、というイメージがあるけれども、麹による独特の香りと甘味のおかげで、冷やして飲めば、これからの季節に意外とさっぱりしていておいしい。

そんなわけで、その甘酒を古代米で作るとどうなるのか?
今回は、黒米ではなく、赤米を使って甘酒を造ってみた。
麹と米の量は、買ってきた麹の袋に書かれていた甘酒の作り方を参考に。

DSC_0404 1玄米1.5合と赤米大さじ2の分量で。

DSC_0405 1玄米と赤米をあわせて、精米器で三分つき程度に精米。知識としては知っていたけれども、精米すると赤米の表皮が少し取れてまだら模様に。

DSC_0406 1色を補う意味で、さらに赤米を大さじ1追加し、米の3倍量の水を加えて火にかける。

DSC_0408 1赤米+三分つき米おかゆのできあがり。

DSC_0409 1おかゆが70℃に冷めたら、麹200gを入れてよくかき混ぜて保温。

DSC_0410 16時間ほどで赤米甘酒のできあがり。

ベースとして玄米を使っているので、もともとそれほどなめらかな甘酒ではないけれども、それでも、古代米のぷつぷつした感触がアクセントになっていて、なかなか楽しい甘酒に仕上がった感じ。

ポタージュ

野菜のポタージュは、意外と簡単に作れて、根菜類をしっかり食べることができるメニューなので、今日は野菜の料理がピンチと思うときには野菜のポタージュを作るという選択肢もある。

ポタージュを作るときに強力な助っ人になってくれるのが、ブレンダーと呼ばれる機械で、これがあるとないでは全然手間が違う。

DSC_0399 1
名称からして、本来は液体のものを混ぜ合わせる、例えばドレッシングを作るなどに用いるものだと思うが、もし、ポタージュを作るのなら、温度の高い状態で使用できるよう、ステンレス製のものにしたほうが良い。

ポタージュなんて、すごく手間がかかってむつかしそう、という印象だが、このブレンダーを使えば、そのポタージュも実質、野菜を切って煮込むだけの手間でできてしまう。
(レシピの画像では、ほぼ3倍量のポタージュを作っています。)

根菜とセロリの簡単ポタージュのレシピ(マグカップ2杯分)
  ニンジン 1本
  セロリ(葉の部分も使う) 1/3本
  タマネギ 1/3個
  ジャガイモ 1/3個
  固形コンソメ 1/3個
  200mL
  バター 15g
  ローリエ 1枚
  少々
  牛乳 100mL
  1. DSC_0326ニンジンはよく洗って皮をむかずにそのまま使うが、もし気になるところがあれば包丁の背などで削り取る。ジャガイモは洗って皮をむく。

  2. DSC_0328 1ニンジンとジャガイモは厚めの輪切りに、タマネギは切り口が丸く見える方向で5mmの輪切りに、セロリは5mmの小口切りにして、なべに入れる。バターとローリエと水を入れふたをして煮立たせる。

  3. DSC_0331 1煮立ったら弱火にして、ふたをして10分煮る。ニンジンとジャガイモに箸か竹串が刺さればよい。ローリエを取り出して、火を止め、ブレンダーで野菜をつぶす。

  4. DSC_0335 1野菜が十分つぶれたら、塩少々で味を調える。どろっとした液体で味が混じりにくいので、塩を入れた後で十分混ぜてから味見をする。また、この後、牛乳を入れるので、この段階で塩味がちょうどいいと感じられるくらいにしておけば、多少塩分控えめの味付けになる。

  5. DSC_0338 1食べる直前に、もう一度煮立たせてから、牛乳を入れて火を止め、十分混ぜる。この日のメニューは、骨まで食べられるサンマの煮付けとホウレンソウのおひたし、カブのマリネ、そして、この根菜のポタージュ。

ローリエはニンジン臭を抑えるために入れるけれども、なければ入れなくてもよい。また、バターの代わりにオリーブオイルでも全然構わない。
野菜の切り方もいい加減で問題ないし、入れる野菜も、セロリがなければ省いてよい。野菜の比率も、冷蔵庫の状況に応じて臨機応変に変えることができる。たとえば、ジャガイモの比率を上げると、ジャガイモのポタージュになって、それを冷やせば、ビシソワーズ風。
簡単に作れるので、多少多めに作ってジップロックコンテナに入れて冷蔵庫で保存しておけば、数日間は温め直すだけでおいしいポタージュを飲むことができる。
なにより、これだけの量の野菜を、おいしく食べることができるというメニューなので、ぜひブレンダーも入手して、このレシピをお試しください。

ちょっと美味しいお好み焼き

お手軽、かつ、野菜もたくさんとれて、なによりも、洗い物が少なくてすむのが、お好み焼きです。
野菜を刻んで、小麦粉と混ぜ、フライパンでしばらく焼けばできあがり。
しかも、フライパンを鉄板代わりに食卓に出せば、洗い物はお好み焼きの生地を混ぜたボールとフライパンだけで済みます。

確かにお手軽なお好み焼きですが、入れるものはキャベツ、と決めつけていませんか?
お好み焼きソースのおかげで、キャベツに限らず、菜っ葉の類なら、刻んで混ぜてしまっても味に大きな影響はありません。せん切りにすればニンジンでも大丈夫なので、最近、ちょっと野菜不足かな、と思ったときの応援料理としても利用できます。
逆に、キャベツと小麦粉だけではなく、ちょっと入れるだけで、より美味しく食べられるものもあるので、それも紹介します。

  • まずは、ナガイモ。ナガイモのねばねばは、ムチンと呼ばれる物質(糖タンパク質)ですが、生のまま食べれば胃の粘膜を保護するなどの効果があるといわれています。お好み焼きの場合は、加熱してしまうのでその効果は望めませんが、このムチンによってふんわりしたお好み焼きになります。卵もできあがりをふんわりさせてくれるので、できれば両方入れてください。
  • 次に、だしの素。お好み焼きに豚肉などをのせればこくは出ますが、あらかじめお好み焼きの生地に少量のだしの素を混ぜておけば、ストレートに美味しいお好み焼きになります。
  • 冷蔵庫に残っている葉物野菜も、この際、入れてしまいましょう。カブの葉っぱや、ダイコンの葉っぱなど、せっかく葉付きの野菜を買ってきても、使わなければなんにもなりません。

    冷蔵庫に残っている、そろそろ使ってしまわなければ、という葉物野菜があれば、少しくらいしおれていても大丈夫なので、刻んで入れましょう。

(画像では、お好み焼き六人分(六枚分)を作っていますが、以下の分量は一人分(一枚分)です。)

お好み焼きベースまずは、お好み焼きの生地に入れる野菜を刻む。ニンジン1/4本をせん切り器でせん切りにし、あればシイタケ1枚も薄切りにする。そのほか、ダイコンやカブの葉(画像では、薬味にした赤ダイコンの葉っぱを使用)、コマツナなど、冷蔵庫に残っている葉物を細切れにして入れる。
また、ナガイモ2cm分をすりおろす。

お好み焼きキャベツ
次に、キャベツを外側の葉で1枚、内側の葉で2枚ほどを、せん切りにする。

お好み焼き粉小麦粉50gと、卵1個を加える。
この時に、忘れずに、和風ダシのもとをひとつまみ加える。

お好み焼きタネ水の量は、最初は少なめで混ぜてみて、足りないようなら追加する。キャベツにまんべんなく生地がからんでいるけれども、流れてしまうほどゆるくはない程度にすると、扱いやすく焼きやすい。

お好み焼き焼き始めフライパンに油を熱し、お好み焼きの生地を流し入れ、すぐ弱火にする。その上に、豚バラ肉などの薄切りを広げてのせ、お好み焼き生地の周辺が熱で固まって少し透明な感じになるまでじっくり焼く。

お好み焼き焼き上がりお好み焼きを少し持ち上げてみて、焦げ色が付いているようなら、ひっくり返して、反対側も、かりっ、となるまで焼く。
フライ返しがなければ、フライパンから大きめのお皿に滑らすようにしてお好み焼きを移し、裏返したフライパンをお皿に当ててひっくり返すと、失敗せずにお好み焼きをひっくり返すことができる。

お好み焼きできあがりお好み焼き用のソースと、好みで、カツオ節や青のりをかけて、さあどうぞ。

葉タマネギのシチュー

葉タマネギ見かけるとつい買ってしまう葉タマネギ。
(もちろん、安ければ、なんだけど。)
こんな季節に、もうでまわるんだっけ?
この葉タマネギに貼られている「榮子ちゃんがつくりました」シールは、この直売所ではわりとよく見かけるんだけど、当初は「このシールじゃ何の役にも立ってないような気がするなあ」と思っていたにも関わらず、今じゃ、これが貼ってあるのと貼ってないのとが並んでいたら、貼ってある方を選んでしまうかもしれない。
これって、少なくとも、自分にとっては、「榮子ちゃん」ブランドが確立されてしまった、ということなんだろうか?
もちろん、ご本人にお目にかかったことはないけど、いろんな意味で複雑な思いにとらわれてしまう。

葉タマネギは、タマネギの部分がふくらみきって葉の部分がしおれてしまう前に収穫したもので、タマネギ部分だけでなく、葉の部分も含めて、全部料理に使えるし、使ったほうがおいしい。
しかも、みずみずしいので、ラタトゥイユやシチューに使うと、わざわざ水を足さなくても煮込めるくらいに水分が出る。

まだまだ寒い日が続くので、今日は、鶏もも肉とホワイトシチューにすることに。
(レシピの画像では、ほぼ3倍量のシチューを作っています。)

葉タマネギとと鶏もも肉のホワイトシチューのレシピ(2人分)
  鶏もも肉 160g
  葉タマネギ 1本
  ニンジン 1本
  シイタケ 2個
  オリーブオイル 大さじ1/2
  コショウ 少々
  小さじ1/2
  牛乳 300mL
  1. 鶏もも肉鶏もも肉を大きめの角切りにしてコショウをふる。鍋にオリーブオイルを入れて熱し、鶏もも肉を入れて全体に白っぽく色が変わるまで強火で炒める。多少焦げ付いても、煮込めばとれるので気にしなくても良い。

  2. シイタケは異物を洗い流して軸を切り取る。縦に三等分したものを90度回転させてさらに三等分し、全体を四角く九等分する。(画像では、みじん切りにして冷凍してあったシイタケを使っています。)葉タマネギは、葉の部分は2cmの長さにざく切りにし、タマネギの部分は、2cm角の正方形に切る。

  3. タマネギ+シイタケ鍋に葉タマネギのタマネギ部分と葉の白い部分を入れ、全体に油が回るまで炒めたら、ふたをして中火で蒸し煮にする。葉タマネギの緑色の部分は残しておく。

  4. ニンジン+葉ニンジンを乱切りにし、鍋に加えてざっと炒め、葉タマネギの緑の部分も入れて、ざっと混ぜ合わせたら、ふたをして弱火でさらに蒸し煮にする。(この段階で、鍋の底にあまり水が溜まっていなければ、水を50mL加える。)

  5. できあがりニンジンが十分煮えたら、牛乳を加えて、塩で味を調える。牛乳を入れたら沸騰させないようにすると、なめらかなシチューになる。シチューの付け合わせには、カブとミニトマトのマリネを作ってみた。

野菜からは、わりと水が出るので、炒めてからふたをしておくとひたひたくらいの状態になることも多い。
それに、牛乳を加えればホワイトシチューで、水煮のトマト缶をつぶして加えればトマトシチューになる。
野菜を切るのは少し手間がかかるけれども、あとはほとんど鍋にお任せなので、寒い日にはこのあたりを作ってみるとよろしいかと。

レンコンの古代米詰め(試作)

自分が関わっている、レンコンと、古代米。
この二つを使って、なにか美味しそうなものが作れないか、と考えるとなると、
とりあえず思いつくのは、レンコンの古代米詰め。
なにやら中国には、モチ米と黒砂糖をレンコンに詰める料理があるらしいけど、
甘いだけのレンコンというのもいただけないような気がする。
なので、今回は、鶏皮をダシにしょうゆとみりんに漬けた古代米を、
レンコンの穴に詰めて蒸してみることに。
(たまたま、塩鶏を作るための鶏胸肉の皮が余っていたので。)

レンコン準備まずは、節が付いたままのレンコンを真ん中でばっさり切断。

レンコン準備2みりんとしょうゆに鶏皮を細切れにしてしばらく漬け込み、古代米の黒米をあわせて、レンコンの穴に詰める。
けっこう手間がかかるけど、こればっかりは地道に詰めるしかない。

レンコン詰め終わり詰め終わったレンコンはこんな感じ。
たぶん、米は、あらかじめもう少し水に浸しておいたほうがいいんだろうけど、圧力鍋で蒸すから何とかなるのでは?と楽観的すぎる期待のもと、そのまま詰めてしまう。

レンコン蒸し切断したレンコンを、楊枝でつなぎ止めて、圧力鍋で10分ほど蒸す。

レンコン蒸し上がり蒸し上がりはこんな感じで、古代米の色がついて、思ったよりも面白いできばえ。
レンコンの穴の切り口にある白いつぶつぶは鶏皮。

予想通り、古代米がちょっとこつこつしているけど、食べられないということもなく、うーん、事前に水に浸さなくても、かろうじてなんとかなってしまう圧力鍋はやっぱり偉大。
味も、鶏皮を漬け込んだしょうゆとみりんだけで、ほんのり甘辛く仕上がっていて、このままでも十分かも。
次回は、ちゃんと水につけた古代米だけを詰めて、出来上がったレンコンに、くずあんをかけてみるのも良いかもしれない。

お手軽チャーシュー

クリスマスのローストビーフと、しばらくぶりのベーコンを作るべく、かたまりの肉をコープラスフーズに発注。
肉の種類と重さを告げた後で名乗ろうとしたら、
「お名前は、近藤さんですよね。」
と、どうも、憶えられているご様子。
たぶん、こんなかたまりの肉を注文するような人が少ないんだろうけど、どんな理由にしろ、憶えていてもらえるのは、ちょっとうれしい感じ。

今回は、豚バラ肉をひとかたまり(500g)余分に買って、単身赴任中によく作っていた「簡単チャーシュー」を作ってみることにした。
自分の使っているのは、このレシピ
今回は、気合いを入れて、これまで使ったことのなかった紹興酒も(安いやつだけど)購入。

DSC_1151
ジップロックの袋に入れて、空気を抜くようにして閉めれば、肉全体が調味液につかる。
これで一晩おいて、翌日にオーブンで焼く。冷蔵庫で調味液につけておいて、オーブンへ直行だったので、レシピの設定時間よりは少し長めに焼いて出来上がり。

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こんなふうに豪華に焼いて切り分けでもいいけど、生のまま細切りなどにして野菜と炒めても可。
漬け込んだままでしばらく冷蔵庫に寝かせておくこともできるので、一人では食べきれないような豚バラブロックの安売りを見かけたら、挑戦してみる価値はあるのでは。

ただ、「簡単チャーシュー」というレシピのタイトルは、たぶん、「本格的なチャーシューを作るのに比べれば」という前振りがあるんだろうな、とは思わないでもないけど。