茅レンコン(仮称)

営農ソフトの使い方で相談に乗ってあげて欲しい、と言われて、某氏に連れられて訪問したレンコン生産者の方に、
「せっかくだから、これを持って帰って。」
と、レジ袋いっぱいのレンコンをいただいてしまった。

茅レンコン
収穫したばかりの、きれいなレンコンをこんなにたくさん。
このレンコンの畑では、茅(カヤ)を堆肥にしてすき込んでいるらしい。
「茅レンコン(仮称)」というブランドにして売り出してはどうか、という話もあるとのこと。
ブランディングも勉強してるとのことだから、それも手伝ってあげて欲しい、とは、某氏の弁。
せっかく特徴のある栽培をして、しかも、いいものができているんだから、それを他のものと同じ値段で売るのはもったいない。
どういう観点でブランド化すれば良いのか、お手伝いできるようがんばりましょう。でも、まずは、営農ソフトのほうから。

さて、かなりたくさんレンコンをいただいたので、毎日レンコン料理。

レンコンサラダ
レンコンとロロンというカボチャを炒め合わせて、マヨネーズ味でサラダに。

筑前煮風
レンコンとロロンカボチャを筑前煮風に。

レンコンきんぴら
レンコンとゴボウできんぴらを。

阿波古代米

古代米の活用を模索されいる方を紹介されて、お話をいろいろうかがっていると、
「野菜ソムリエなら、この古代米パウダーのレシピをなにか考えてくれませんか?」
と言われてしまい、まさか、できません、というわけにはいかないので、とにかく、ものを入手して考えてみることに。
徳島駅ビルの地下にある菜果実屋さんに売っているとのことだったので、赤米・黒米のセットと黒米パウダー急ぎ購入。
この画像は、赤米・黒米のセット。

古代米パッケージ

まずは、黒米を炊いてみることにして、白米5合に大さじ2杯。パッケージの表示よりもちょっと多めだけど。

古代米しかけ古代米炊きあがり

ほんのり紫色っぽい感じに炊きあがり。パッケージの説明によれば、この色はアントシアニンとのこと。炊きあがったごはんは、、特に強い風味はないものの、古代米がプチプチした食感でおいしく食べることができる。
この日の晩御飯のおかずは鶏手羽元のトマト煮で、翌日のお昼ご飯は、そのトマト煮にこの古代米ご飯を放り込んで、古代米の食感が楽しいリゾット風のおじや。
食感だけなら、もち麦や押し麦を混ぜて炊くのもあるけれども、この色目は真似ができない。

古代米こんだて

で、肝心の黒米パウダーのレシピは、古代米ご飯をたべながら鋭意考え中ということにしておいてください。

ニンジンのポタージュ(「にんじんのとろ実」)

そして、もう一つが、ニンジンのポタージュ。
ここまで暑くなると、温かいポタージュはちょっとね、という気になるけど、もう少し涼しい間は、わりとひんぱんにニンジンのポタージュを作っていた気が。
その時に、面倒なのが、ニンジンを切って煮込んでブレンダーですりつぶして、という一連の作業。
特に、あまり調理に時間が割けない人でも、この「にんじんのとろ実」を使えば、かなり簡単にニンジンのポタージュが作れるのでは?というのを期待したんだけど。

とろみニンジンこんな感じ

一口なめてみて、ほんの少し酸っぱいことに気づく。どうやら、水で薄めてニンジンジュースにしても飲めるように、レモン果汁が加えられているご様子。
うーん、ちょっときびしいかも、と思いつつも、いつもの作り方でニンジンのポタージュに挑戦。
「にんじんのとろ実」を煮込んでつぶしたニンジンと見なして、生クリームの代わりに牛乳+バターを加えて、かき混ぜながら温めると、ハイできあがり。

簡単ニンジンポタージュ
少し加えられているレモン果汁のおかげで、ポタージュでありながら、夏の暑い季節にも飲めるような不思議な味になってしまった。それにしても、こんなに簡単に(ほとんどインスタントと変わらないくらいの手間で)ニンジンのスープができてしまうのはすごい。

この日のご飯は、大量に穫れ始めたイタリアンレッドを消化すべく、トマトベースの料理。

晩御飯20140717

でも、スープを作ってから時間をおきすぎたので、牛乳が若干凝固してしまったご様子。レモン果汁のせいなのか、それとも、煮すぎたのかは不明。
いずれにしてもこのスープは、作ったらすぐに供すべき、というのがわかった次第。

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「32種の野菜のとろ実」と「にんじんのとろ実」は、キリンオンラインショップDRINX(ドリンクス)にて限定販売しています。

ボロネーゼソース(「32種の野菜のとろ実」)

とろ実のモニターを申し込んだときに思っていたのは、

  • 『「32種の野菜のとろ実」が、トマトピューレの代わりになるのでは?』
  • 『「にんじんのとろ実」が、ポタージュの下ごしらえの代わりになるのでは?』

だったので、さっそくその二つを試してみました。

まずは、トマトピューレの代わり。

ボロネーゼソースは、スクラッチで作ると何時間もかかってしまうんだけど、ソフリットを冷凍しておくと、わりとお手軽に作れる、ということがわかったので、あんまり乗り気のしないときのお助け料理と化してしまっています。
なお、このレシピは、だいぶ前に休刊されてしまった「男子食堂」という雑誌に載っていたボロネーゼソースのレシピを参考にしています。

まずは、ひき肉を炒めて、そぼろ状に。

ひき肉炒め始めひき肉炒め終わり

もっと長時間、全体が干し肉状態になるまで炒めると、それはそれでおいしいんだけど、今日はこのへんでよしとします。

そして、冷凍してあったソフリットと、炒めたひき肉、トマトピューレの代わりに、

とろみ野菜100cc

「32種の野菜のとろ実」、それにローリエとブイヨンと水を加えて、鍋で煮込みます。

ボロネーゼ煮込み始め

あとは、ひたすら煮込むだけなので、ぐつぐつと、1時間くらい弱火で加熱し続けます。(オリジナルレシピには2時間と指定されていたけど、1時間と2時間で労力に見合った味の差はないように思われるので、2度目以降は1時間で煮込みは終了しています。)

で、この日は、ボロネーゼソースを、ご飯という名前のパスタにかけて食べました。

晩御飯20140714

「32種の野菜のとろ実」は、トマトピューレよりは水分が多いので、「トマトピューレ+だし汁」の代わりでしょうか。ただ、みじん切りのタマネギが入っていたりするので、「トマトピューレ+だし汁+ソフリット」くらいのところまで代用してくれそうなイメージです。

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「32種の野菜のとろ実」と「にんじんのとろ実」は、キリンオンラインショップDRINX(ドリンクス)にて限定販売しています。

親子市場見学会

昨日は、徳島市中央卸売市場の親子見学会が開催され、野菜ソムリエコミュニティ徳島のメンバとしてプログラムに参加しました。

まず、魚市場を見学。
ハモやワタリガニ、アジ、大物ではマグロなどが並んで、競り落とされています。

見学会水産2見学会水産1

次に、青果市場を見学。
こちらは、ナシやモモ、そして徳島特産のスダチなどの箱が並んでいます。

見学会青果1
見学会青果2

模擬の競りを行って、市場の値段に一番近い値段を付けた家族に、トマトの箱やモモの箱、メロンの箱などがプレゼントされていました。

その後、会議室に移動して、

見学会看板

プログラムの一部として、野菜ソムリエコミュニティ徳島のメンバ3人で、野菜教室を開催。
保護者の方と小学生の子供(1人または複数人)の家族を単位として、

  • 野菜クイズや、
  • ミニトマト食べくらべ、
  • なりきり八百屋さん、
  • 野菜を食べよう講座、
  • そして修了証贈呈

という、けっこう盛りだくさんの内容でした。
見学会講義

1時間半の長い時間でしたが、みなさん、野菜を楽しんでくれたご様子でした。
(あくまで主催者発表ベースですが。)

スモモ収穫

昨日はスモモの収穫に。
木の外側から見ると、ほとんどなっていないように見えるんだけど、木の内側から見ると、ところによってはほんとに鈴なり。同じ場所にビワの木もあって、そっちの美味しそうな実はほとんど鳥に食べられてしまうのに、このスモモはあんまり鳥には食べられなくて、それは、きっと、そういうことなのかも。
スモモ外から
さすがにそのままでは手が届かないので、脚立を立てて、木の内側からどんどん収穫。
もう熟しすぎてすでに皮が割れているのや、コガネムシにむさぼられてしまっているのはあきらめて、完熟のものからちょっとまだ色が薄いものまで、それこそ手当たり次第。でも、指先で触れただけで落ちてしまうのもあって、それらは後で地面に降りてから拾い集め、食べられそうなのはかごに放り込み、もうどうしようもないのは、いずれ肥料になることを期待して、隣の柿の木の根っこに放り投げる。
スモモ鈴なりスモモ1スモモ2スモモ3


ちなみに、完熟のスモモは、赤いというよりは、紫色。柔らかい、というよりも、水の入ったゴム風船のような状態なので、丁重に扱わないと。そのままかごに放り込んで、他のスモモの下敷きになると、すぐに皮が裂けてしまうので。
スモモ完熟
こんな感じに熟しているスモモは、口に入れると、薄皮の中身はスムージー状態。甘くてとろとろの果肉。
結局、全部で4~5kgくらいは収穫したように思うけど、なぜかうちは2ドア冷蔵庫が3つあるので、それに分けて保存して、しばらくはスモモ三昧かと。

イサキ

今日は、徳島マルシェのお手伝い。
マルシェ20140629

真夏日だったらしく、湿度が高いのもあって、すごく暑く感じる一日でした。
マルシェのお手伝いが終わってから、お米がなくなってしまっていたので、高校時代の友人のところに、お米を分けてもらいに。
「今年は作っているけれども、来年は、もう、どうなるかわからない。気分次第。」とのたまわっていました。
典型邸な兼業農家なので、田んぼを耕作放棄してしまっても生活に困るというようなことはないけれども、まあ、いろいろあるんだなあ。
で、そろそろ帰ろうかとしていると、
「イサキいらないか?」
とのことで、どうやら早朝に釣りに行っていたらしい。
大きめのクーラーボックスに大きなタイと数十匹のイサキが。
その中から無造作に7匹ほどを取り分けてもらって、持って帰ってきました。
今日の晩御飯は、そのイサキを3枚におろして塩焼きに。
一晩では食べきれないので、残りのイサキは、明日、ムニエルにする予定。

イサキ20140629

黄色い中身の小皿は、マルシェで入手した、生食できるかぼちゃのコリンキーを、和風サラダにしてみたもの。

シシトウの常備菜

野菜料理は、基本的には野菜を適当に切って、その後、ゆでるか炒めるかして火を通すだけなんだけど(もちろん、ゆでてから切る場合もあるけど)、その切る、という作業に手間がかかります。
なので、短時間で済ませたい平日の自炊では、野菜の確保のために、常備菜を使うのが一番手っ取り早い方法です。
素材としての野菜は、ニンジンやコマツナ、ホウレンソウなどが便利です。主菜が炒めもの系ならこれらの野菜を一緒に炒めればいいし、そうでなければ、主菜のお皿の付け合わせとして野菜を載せます。
それに加えて、野菜系の常備菜を小鉢に入れれば、野菜の確保にもなるし、見た目の満足感も演出できます。小鉢になり得る野菜の常備菜としては、意外に簡単にできるきんぴらごぼうなどもあるけど、そろそろ出回り始めるシシトウも簡単に常備菜にすることができます。

シシトウの炒め煮のレシピ(大きめの1パック分)
  シシトウ 100g
  しょうゆ 大さじ1
  みりん 大さじ1
  オリーブオイル 大さじ1/2
  1. シシトウのヘタをつまみ、折り取るようにして取り除く。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、シシトウを入れたら油がなじむまでまぜる。
  3. しょうゆとみりんをフライパンの鍋肌から回し入れて、全体がなじむまでませる。
  4. アルミ箔をフライパンの大きさに切り、落としぶたの代わりにフライパンの中のシシトウにかぶせる(アルミ箔をフライパンにかぶせて、そのまま全体をフライパンの中に押し入れる)。
  5. 弱火にして3分ほど蒸し焼きにしてから、最後に、全体をもう一度かきまぜて、フライパンに残った調味料をシシトウに炒りつける。

簡単ラディッシュのマリネ

いつも通っている直売所で、ハツカダイコン(ラディッシュ)の赤色が目に付いたので、マリネにするべく購入。
普通は飾り切りをして付け合わせにしたり、スライスしてサラダの飾りにしたりするけれども、赤い部分にはそれほど野菜としての栄養はないので、せっかくついている葉っぱの部分もいっしょにマリネに。
マリネは、材料を酢やオリーブオイルに軽く漬けたもので、野菜の場合は、ゆでたり塩でもんだりして水分を抜いてから、酢やオリーブオイルと和えればできあがり、なのですごく簡単。
サラダは口の中でばさばさするけど、マリネにすればじっくりと野菜を食べることができるし、かつ、ワインなどのお供にもなるので、ぜひお試しを。

簡単ラディッシュのマリネのレシピ(一人分)
  ラディッシュ 3株(葉付きを3個)
  砂糖 小さじ1
  小さじ1/2
  薄切りハム 1枚
  大さじ1/2
  オリーブオイル 大さじ1
  1. ラディッシュは葉の部分を切り離し、3cmの長さに切ります。
  2. ラディッシュの赤い部分は、葉の根元の部分を切り取り、スライサーなどで縦に薄切りにします。
  3. ラディッシュを葉と合わせてボールに入れ、砂糖と塩を振って、もみこむようにして10分ほどおきます。
  4. ラディッシュはしんなりして水が出てくるので、できるだけ力を込めて水分を絞って捨てます。
  5. ハムを2cm四方の正方形に切って、ラディッシュと合わせて、酢、オリーブオイルを加えてよく混ぜます。

ラディッシュ以外に、カブでもできるし、多めに作れば、常備菜としての保存も可能。
カブで作る場合は、彩りのために、ニンジンの薄切りというのもありかも。
手間が省けるので、スライサーで縦にスライスしたけど、包丁切っても良いし、薄切りではなく、くし形に切っても可(カブで作る場合は、くし形)。

下の画像は6人分で、上記のレシピよりはだいぶ多いけれども、だいたいこんな感じでマリネに。

ラディッシュできれば葉付きのラディッシュを。カブでもできるので、その時にも、できるだけ葉付きのものを。

ラディッシュ処理前きび砂糖を使っているので、やや茶色。白いのは塩。野菜の水分を浸透圧で抽出するので、砂糖でもOK。塩だけだときつくなりすぎる味も、砂糖と併用することで美味しいマリネに。

ラディッシュ処理後野菜って、ほんとにたくさんの水分を含んでいるんだな、と再認識させられる瞬間。

サラダのコストパフォーマンス

スーパーなどでトレーに入った形で売っているサラダは、確かに安くないのですが、じゃ、自分でその値段で作れるのか、というと結構むつかしくて、コストパフォーマンスとしてはなかなかあなどれないな、と思わされます。

東京に行ったときによく泊まるホテルの隣にはイオンがあるので、そこの食料品売り場で買ってきたサラダを朝ご飯に食べるのがならわしですが、いつも、よくできてるな、と感心させられます。

8品目のグリーンサラダ
たとえば、この8品目のグリーンサラダは、オクラ、ブロッコリー、スナップエンドウ、エダマメ、レタス、サラダホウレンソウ、ナガイモのすりおろし、などが入っています。
もし、これと同じサラダを調えようと思うと、それぞれの品目の1パックに含まれる量の問題もあって、この価格ではまず無理です。

20品目のバランスサラダ
また、この20品目のバランスサラダは、カボチャ、トウモロコシ、ヒジキ、なども入っていて、この品目数の構成を考えるだけでも大変です。

いずれも、まさに、大量生産でたくさんの個数を作っているからこそできることだな、と思います。

主菜の付け合わせとして、常備菜的な野菜だけでなく、こういったサラダなども取り込みながら晩御飯を作ると、より楽しい食卓になります。