アマナガトウガラシのお手軽ベーコン炒め

今年は、気が向いて、アマナガトウガラシを庭に植えてみたんだけど、たいした手入れもしないにもかかわらず、思いのほかたくさん採れて、野菜の生命力に感謝。

アマナガ収穫

シシトウに比べると、アマナガトウガラシのほうが大きいのもあって、ピーマンに近いような気はするけれども、基本的には同じように扱える食材な気がする。
シシトウは、つい、和風に炒り煮みたいにしてしまうことが多い(シシトウの常備菜)けれども、今回は、ピーマンからの連想で、使い切りベーコンと炒めてお昼の一品に。

アマナガトウガラシのベーコン炒めのレシピ(1人分)
  アマナガトウガラシ 2本
  使い切りベーコン 1/4パック
  塩(あればクレージーソルト) 少々
    アマナガ下ごしらえ

  1. アマナガトウガラシのヘタを包丁の先を使って取り除き、斜めに1cm幅に切る。


  2. アマナガ炒め初め

  3. フライパンにベーコンを入れて、脂が出てくるまで熱し、アマナガトウガラシを入れる。


  4. アマナガ炒め中

  5. アマナガトウガラシにベーコンの脂がなじんだら、小さじ1/2の水を入れて、ふたをし、弱火で3分蒸し焼きにする。


  6. アマナガできあがり

  7. 塩で味を調える。

なお、調理中の画像は4人分。
シシトウでも、同じようにできるけど、シシトウの場合は、切らずにそのままで。

今年のメインディッシュ

この連休は、毎年の恒例行事、大学の同級生との飲み会のために長野へ。
某社の保養所の別荘を借り切って、10人(同級生は40人なので、出席率はかなり良いほうなのでは?)くらいが、そこでゆるい飲み会を。
以前は、近くの居酒屋まで出かけていたけど、帰りがめんどうなのと、家飲みのほうが安くつくので、いつしか自分が酒の肴(というか晩御飯だけど)を作ることに。
いつも、大量に買い込んだ食料をその場で調理していたけど、なかなか、どや、と言えるメインディッシュをスクラッチで作るのはむつかしいので、今年は前もってメインディッシュを用意することに。

和風ビーフ材料

ということで、徳島県産のF1牛のもも肉を買い込んできた。以前にも、ベーコン用の豚バラ肉とか、同じF1牛のもも肉とかをお願いしたことのあるコープラスフーズさんに電話をすると、「ああ、あの近藤さんね」みたいな対応で、どうも憶えられている感じがしてちょっと気恥ずかしかった。
それで、メインディッシュのメニューは、以前作って、「こんなに簡単でいいのか」と感動した和風ローストビーフ

和風ビーフ焦げ目

フライパンで肉に焦げ目を付けて、

和風ビーフ漬け込み

煮立たせた漬け込み液に放り込んだら、火を消して冷めるまでそのまま放置。
わりと濃いめの味にできあがるので、今回のような飲み会のメインディッシュには最適かと。
ということで、明日は早起きしないといけないので、そろそろ寝ないと。

シシトウの常備菜

野菜料理は、基本的には野菜を適当に切って、その後、ゆでるか炒めるかして火を通すだけなんだけど(もちろん、ゆでてから切る場合もあるけど)、その切る、という作業に手間がかかります。
なので、短時間で済ませたい平日の自炊では、野菜の確保のために、常備菜を使うのが一番手っ取り早い方法です。
素材としての野菜は、ニンジンやコマツナ、ホウレンソウなどが便利です。主菜が炒めもの系ならこれらの野菜を一緒に炒めればいいし、そうでなければ、主菜のお皿の付け合わせとして野菜を載せます。
それに加えて、野菜系の常備菜を小鉢に入れれば、野菜の確保にもなるし、見た目の満足感も演出できます。小鉢になり得る野菜の常備菜としては、意外に簡単にできるきんぴらごぼうなどもあるけど、そろそろ出回り始めるシシトウも簡単に常備菜にすることができます。

シシトウの炒め煮のレシピ(大きめの1パック分)
  シシトウ 100g
  しょうゆ 大さじ1
  みりん 大さじ1
  オリーブオイル 大さじ1/2
  1. シシトウのヘタをつまみ、折り取るようにして取り除く。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、シシトウを入れたら油がなじむまでまぜる。
  3. しょうゆとみりんをフライパンの鍋肌から回し入れて、全体がなじむまでませる。
  4. アルミ箔をフライパンの大きさに切り、落としぶたの代わりにフライパンの中のシシトウにかぶせる(アルミ箔をフライパンにかぶせて、そのまま全体をフライパンの中に押し入れる)。
  5. 弱火にして3分ほど蒸し焼きにしてから、最後に、全体をもう一度かきまぜて、フライパンに残った調味料をシシトウに炒りつける。

多機能サヤインゲン

そろそろ旬を迎えるサヤインゲンですが、少しの手間で野菜の小鉢として食卓に載せることができるのでおすすめです。
体積の割りに、野菜としては高めに思えるかもしれないですが、その分、栄養も密度が高めです。βカロテンやカリウム以外にも、豆の部分の栄養としてビタミンB1やB2、タンパク質なども含まれていて、栄養的にバランスの取れた小鉢になります。

サヤインゲンのゴマ和え風のレシピ(一人分)
  サヤインゲン 50g
  ゴマだれ 大さじ1
  少々
  1. サヤインゲンは、ヘタの部分を筋の方向にちぎって、ついでに筋も取る。(すじが取れてこなければ無理に取る必要はない。)
  2. サヤインゲン下処理

  3. 塩少々を入れて湯をわかす。サヤインゲンを入れて、ふっとうした状態で5分ゆでる。
  4. サヤインゲンをざるにあけて冷まし、長ければ半分に切る。
  5. サヤインゲンをゴマだれで和える。
  6. サヤインゲンごま和え

この画像では、ゴマだれではなく、すりごま 大さじ1/2 と 白味噌 小さじ1 に みりん小さじ1 を合わせて練ったもので和えています。
サヤインゲンは、湯がいたものを、小分けにしてラップで包み、さらにジップロックに入れて冷凍保存すれば、数ヶ月は保存できます。

お手軽ズッキーニ

野菜の料理はとかく下ごしらえが面倒だけど、ズッキーニは別格。
キュウリに似て、小口に薄切りにしただけでサラダに使うこともできるし、炒めるにしろ煮込むにしろ、皮をむいたり種を取ったりする必要もなく、そのまま乱切りでもなんでも好きな形に切れば準備完了。しかも火の通りが良いので、本当に扱いやすい野菜。
キュウリに似ているけれども、カボチャの仲間で、ある程度βカロテンなどの栄養も期待できます。まとまった重量を手軽に食べられる、という意味では、自炊の野菜生活を応援してくれるありがたい仲間。
そんなお手軽ズッキーニを、お手軽な料理で。

お手軽ズッキーニの炒めもののレシピ(一人分)
  ズッキーニ 1/2本
  ブラウンマッシュルーム 4個
  オリーブオイル 大さじ1/2
  少々
  コショウ 少々
  1. ブラウンマッシュルームは4つに切る。
  2. ズッキーニは、乱切りでもぶ厚いいちょう切りでも良いので、できるだけブラウンマッシュルームと大きさをそろえて切る。
  3. ズッキーニ炒めの材料
    切りそろえた材料は、こんな感じ。

  4. フライパンにを強火にかけて、オリーブオイルを熱してから、まずズッキーニを炒める。
  5. ズッキーニにほんの少し透明感が出てきたら、ブラウンマッシュルームも入れて炒める。水が出ないように、強火で手早く炒める。
  6. ブラウンマッシュルームが少ししんなりしてきたら、塩とコショウで味を調え、火からおろす。

マッシュルームのしゃきっとした歯触りと、ズッキーニのちょっともっちりした歯触りの対比が美味しい一品。
こんなに簡単なのに、ビールでもワインでも日本酒でも、相手を選ばないのがズッキーニのすごいところかも。
ズッキーニ炒め

もうちょっと手の込んだ料理に使ってみると、たとえば、ソラマメとズッキーニのパンプディング。
パンプディング

どんな風に扱ってもちゃんと収まってくれるところも、ズッキーニのすごいところに違いない。

トマトのミネストローネ

スーパーに出回るトマトはハウス栽培されたものなので、今が出盛り。
時々、たくさん入って安い袋を見かけるけど、それを買ってきても一人で食べきるのが大変だったり。
でも、トマトはけっこう皮がしっかりしているので、生で食べる分以外のトマトは冷凍庫で保存可能。
解凍したトマトは生で食べるには不向きだけれども、さいの目に刻めば、簡単にトマトベースのスープに。
たとえば、ミックスベジタブルと固形のコンソメスープで、ミネストローネスープなど。

トマトのミネストローネのレシピ(一人分)
  冷凍したトマト 1個
  冷凍ミックスベジタブル カップ1/2
  固形コンソメスープ 1/2個
  カップ1
  1. トマトは水道水をかけて皮をむき、しばらくおいて少し柔らかくなってからさいの目に切ります。
  2. 鍋にすべての材料を入れ、火にかけます。
  3. 煮立ったら弱火にして、そのまま5分程度煮ます。

このレシピでは、最小限の材料で作っているけれども、たまねぎのみじん切りやベーコンを刻んだものを入れると、かなりしっかりしたおかずスープにも変身。
さらに、マカロニ(マカロニが煮えるまで弱火で煮込む)やご飯を入れれば、スープパスタとして、それだけで、十分、一食分にも。

凍ったトマト凍ったトマト皮むき
凍ったトマト(左)に水をかければ、皮がするっとむける(右)。

解凍トマトさいの目
トマトを切るのは、皮をむいた後で、少し溶けて柔らかくなってからに。凍って堅いままのトマトを切ると、包丁が滑って指を切ることがある。

ミネストローネ材料
ミネストローネの材料。

ミネストローネ風
できあがり。

モヤシ2変化

モヤシは、安くて量感もあるので、買い物かごに放り込みやすい野菜だと思います。ただ、普通に売っている袋は、一人で食べ尽くすにはちょっと多くて、半分くらい使って残りはまた今度、と冷蔵庫に入れておくと、いつの間にやら酸っぱい匂いがしてとても使えなくなってしまう、という寂しい経験をさせてくれる野菜でもあるかも。
フライパンでニラと炒めて食べるのも良いけど、さっとゆでれば、また違った食べ方が。ゆでても意外にしんなりせず、ぱりぱりした食感が残るので、これから暑くなってくるとその食感も美味しい。
ゆでたモヤシを、塩とゴマ油で和えれば、それだけでナムル風の一品になるし、もう一手間かけて、青菜の常備菜と和えれば和風の一品に。

ちょー簡単モヤシのナムル風のレシピ(一人分)
  モヤシ 1/2袋
  小さじ1/4
  ゴマ油 小さじ1/2
  1. モヤシは、ざっと水で洗います。
  2. 水を沸騰させ、洗ったモヤシをいっぺんに入れ、30秒ほどゆでます。
  3. ざるにあけて湯を切り、ざるの中で何度か上下に振って冷ませます。
  4. モヤシが冷えたらボールに移し、塩とゴマ油を入れて全体を混ぜます。

花冷えのような夜なら温かいモヤシを和えても良いし、窓を開けて過ごすような夜なら和えたモヤシをしばらく冷蔵庫で冷やしても良いでしょう。
残ったモヤシは生のままで保存するよりも、いっそのこと、一袋全部ゆでてしまって、半分だけこのナムルにして、残りは冷蔵庫で保存して、翌日、小松菜やほうれん草と和えれば、お浸しとは違った味わいを演出できます。

翌日の和え物はこんな感じ。

トマトのグラタン風スープ

「トマトは夏の野菜」なのは家庭菜園での話しで、スーパーなどで売られているハウス栽培のトマトはそろそろ旬を迎えています。
手のひらに1個乗るくらいの大きさのトマトは、たいていが桃太郎という品種です。桃太郎は生食用のトマトなので、そのまま、もしくは、皮を向いて、くし形に切ってサラダで食べるのが一番美味しい食べ方でしょう。

ピンク系と呼ばれる桃太郎は、料理の材料として加熱して使うには、水分は多いけれども味は薄めで、ちょっと物足りないトマトです。
けれども、それを逆手にとって、ざっくり切ったトマトを電子レンジで加熱すると、意外と美味しいスープができあがります。

トマトのグラタン風スープのレシピ(一人分)
  トマト 中1個
  溶けるチーズ 1枚
  コショウ 少々
  粉末コンソメ 少々
  1. 耐熱性の深めの小皿を用意し、トマトをざく切りにして入れます。
  2. 粉末コンソメをトマトの上にふります。(粉末コンソメがない場合は塩を少々ふります。)
  3. 溶けるチーズを一枚、トマトの上に乗せ、上からコショウをふります。(ピザ用のシュレッダーチーズがあれば、それを使ったほうがこくが出ます。)
  4. 500Wの電子レンジで3分加熱します。
  5. トマトからスープが出ているので、チーズを混ぜながら食べます。

昼間は暖かくても、夜は意外なくらい寒いこともあるので、その時に、このスープはお手軽にできて、心の元気も暖めてくれる味です。

ニラ炒め

スタミナ感たっぷりのニラ。
一年中手に入るけれども、春前後が旬の野菜なので、安売りしているのを見つけたらぜひ買ってきてください。
あらかじめ用意しておいた主菜用の肉、特に、生姜焼きのタレに漬けておいた豚肉を炒めて、火が通ったところでモヤシとニラを足せば、スタミナ野菜炒めができあがりです。
でも、同じニラ炒めでも、卵を使うと、春らしいふんわりとした味に仕上がります。

ふんわりニラ炒めのレシピ(1人分)
  1個
  ニラ 1/2束
  モヤシ 1/2袋
  小さじ1/2
  大さじ2
  コショウ 少々
  1. 卵を茶碗に割り入れて、黄身をつぶしてかき混ぜ、さらに塩を加えてよくかき混ぜます。
  2. モヤシはさっと水で洗い、ニラは5cmくらいの長さに切ります。
  3. フライパンに油を入れて、よく熱してから、一気に卵を入れて、スクランブルエッグになるようざっとかき混ぜます。
  4. 卵が半熟の状態でだいたい固まったら、一度、皿に取り出します。
  5. 卵を取り出したフライパンを強火にかけ、モヤシを入れ、コショウをふりかけて炒めます。
  6. モヤシがやや透明になってきたら、ニラを入れ、ざっと混ぜる程度に炒めます。
  7. 皿に取り出してあった卵をフライパンにもどし、火を消してから、もう一度全体を混ぜ合わせます。

残ったニラは、冷蔵庫で数日保存できますが、モヤシは比較的傷みやすいので、ふんわりニラ炒めの次の日は、スタミナ野菜炒めにして、早めに使いきったほうが良いでしょう。
どうしてもモヤシを保存する場合には、さっとゆでてから保存するほうが日持ちします。

一日目のふんわりニラ炒め



二日目のスタミナ野菜炒め

簡単ラディッシュのマリネ

いつも通っている直売所で、ハツカダイコン(ラディッシュ)の赤色が目に付いたので、マリネにするべく購入。
普通は飾り切りをして付け合わせにしたり、スライスしてサラダの飾りにしたりするけれども、赤い部分にはそれほど野菜としての栄養はないので、せっかくついている葉っぱの部分もいっしょにマリネに。
マリネは、材料を酢やオリーブオイルに軽く漬けたもので、野菜の場合は、ゆでたり塩でもんだりして水分を抜いてから、酢やオリーブオイルと和えればできあがり、なのですごく簡単。
サラダは口の中でばさばさするけど、マリネにすればじっくりと野菜を食べることができるし、かつ、ワインなどのお供にもなるので、ぜひお試しを。

簡単ラディッシュのマリネのレシピ(一人分)
  ラディッシュ 3株(葉付きを3個)
  砂糖 小さじ1
  小さじ1/2
  薄切りハム 1枚
  大さじ1/2
  オリーブオイル 大さじ1
  1. ラディッシュは葉の部分を切り離し、3cmの長さに切ります。
  2. ラディッシュの赤い部分は、葉の根元の部分を切り取り、スライサーなどで縦に薄切りにします。
  3. ラディッシュを葉と合わせてボールに入れ、砂糖と塩を振って、もみこむようにして10分ほどおきます。
  4. ラディッシュはしんなりして水が出てくるので、できるだけ力を込めて水分を絞って捨てます。
  5. ハムを2cm四方の正方形に切って、ラディッシュと合わせて、酢、オリーブオイルを加えてよく混ぜます。

ラディッシュ以外に、カブでもできるし、多めに作れば、常備菜としての保存も可能。
カブで作る場合は、彩りのために、ニンジンの薄切りというのもありかも。
手間が省けるので、スライサーで縦にスライスしたけど、包丁切っても良いし、薄切りではなく、くし形に切っても可(カブで作る場合は、くし形)。

下の画像は6人分で、上記のレシピよりはだいぶ多いけれども、だいたいこんな感じでマリネに。

ラディッシュできれば葉付きのラディッシュを。カブでもできるので、その時にも、できるだけ葉付きのものを。

ラディッシュ処理前きび砂糖を使っているので、やや茶色。白いのは塩。野菜の水分を浸透圧で抽出するので、砂糖でもOK。塩だけだときつくなりすぎる味も、砂糖と併用することで美味しいマリネに。

ラディッシュ処理後野菜って、ほんとにたくさんの水分を含んでいるんだな、と再認識させられる瞬間。